恋愛のススメ〜千賀の場合〜

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講師陣のステージが終わって、
拍手に包まれながら手を振り返してる千ちゃん。


後ろの方にいるから、見えないかな。


そう思いながらも、
拍手の合間に手を振ってみる。


そうしたら、
あって顔をしてとびきりの笑顔で振り返してくれた。


つられて私も笑顔になっちゃう。








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発表会は大成功した。


受け持ってるクラスの子達も、
みんな元気いっぱいに踊ってくれたし。



僕自身も、
最後のダンス結構決まってたと思うんだけど、どうかな。



最後の挨拶を終えて裏に戻ってくると、
先輩の講師達から飲みに誘われてしまう。





……めちゃくちゃ断りずらい。




今日はこの後Aちゃんとご飯なのに。



Aちゃん、お休み貰ってくれたんだよね。



うわ、どうしよう。






とりあえずニカに電話して、
Aちゃんと待っててもらうようにお願いした。



遅れて混ざるしかない。




適当な所で抜けさせてもらおう。




シャワーを済ませて着替えると、
先輩達に肩を組まれて連れ去られた。






:
:







｢千賀遅れるって｣



ニカちゃんがスマホを弄りながらそう言う。



電話、千ちゃんからだったのかな。



私もケータイをチェックすると、
LINEが1件来ててそれも千ちゃんからだった。



千賀健永本当にごめんなさい。遅れて参加するから二階堂と待っててくれる?




当日じゃ、忙しいもんね。


分かったよ、って返信をして
スマホをカバンにしまった。





｢どうする？とりあえずカフェとかいく？｣

｢えー、つまんないじゃん｣

｢だってじゃあどうするの？｣

｢んー……、あ、ボーリングは？｣

｢ボーリング？？？｣

｢そ。ほら、すぐそこにあんじゃん。いこー｣




近くに見える看板を指さして、
もう進み出すニカちゃんに仕方なく着いていく。

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