127 葛藤 ページ36
──お前のその、純粋で汚いものなど見たことないっていう目が──
──俺にはもう無理──
櫻井さんの言葉
まるで荒れ狂う波のように、何度も私の心に打ち付ける
ショックだった。
でも
櫻井さんから見た私はきっと
人や物に恵まれ
何の苦労や葛藤もなく生きてきたと
そう思われていたんだ。
今ならよくわかる
だって見てしまったから
あの報告書を。
『ショックを受けている私』と『櫻井さんから見た私』
めぐる葛藤
ただ今の私は
櫻井さんに完全に拒絶されてしまっている。
終止符を打たれ、そこから先の未来など拓ける余地はないように思えた。
このまま終わりになるのか
このまま終わりにしたくないのか
このまま終わりにしちゃいけないのか
答えが見当たらない。
次の日もその次の日も気がつけば考えている
バイトのない日だったから相葉君とは
余り話してない
時々目が合っても
微笑んでくれるだけで、あの日何があったかなんて聞かれることはない
きっと心配しているよね？
このままではいけない
こうやって今まで色んな人に迷惑をかけてきた
そして私自身
この結末がここであって欲しくないんだ
私はもがいていた
もがいてもがいて
そして辿り着いた先は……
「あら？あなたは……。」
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ゆいねごと(プロフ) - sky57421970さん» コメントありがとうございます！読んで下さってる方の感想をきく機会がなかなかありませんので、とても嬉しいです。更新スピードは遅くて心苦しいですが、より楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2019年2月23日 22時) (
レス) id: 2da354f69e (このIDを非表示/違反報告)
sky57421970(プロフ) - 初めまして。更新されるのを楽しみに待ってます。物語の展開が色々と変わるのでわくわくしながら読ませていただいています。これからも応援しています。 (2019年2月23日 6時) (レス) id: 19356e08eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やわらかなあたま | 作成日時：2018年9月14日 11時
