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そろそろ抜けようかな、と思った所で、夜久さんに話しかけられた。
「松本ちゃん家どこ?もう暗いし送ってく。」
こういう事をさらっと出来る夜久さんもきっとモテるんだろうなぁ。
…これで送ってもらうことになったら、二人きりになって襲ってくるだろうか。
そう思うと、送ってもらう方がいいかもしれない。
『じゃあ、お言葉に甘えて良いですか?』
「おう!」
「ひゅ〜。やっくんイケメン。」
「黒尾黙れ。松本ちゃんの家どこ?」
『あ、この角を曲がった所です。』
「お、丁度俺もこっちだ。」
どうやら誰もこの角を曲がる人はいないようで、私と夜久さんの二人きりになった。
『すみません夜久さん。態々送って頂いて…。』
「気にすんな!女子が暗い所を歩くのは危険だろ?最近物騒な事件も多いし。」
『…有難うございます。』
その物騒な事件を解決するために私は此処にいるんだけどね、なんて。
『…あの、』
「?どうした?」
『最近、男バレに近づいた女子がいなくなってるって聞いたんですけど、犯人まだ見つかっていないんですか?』
さり気なく調査も行う事にした。
夜久さんの顔色を伺うと、少し困ったような表情をしていた。
「あー……そうらしいな。でも、居なくなるのは部活前か途中らしいから、松本ちゃんは仕事してるはずだし、きっと大丈夫だ。」
夜久さんは、まるで弁解するように、私が大丈夫だと言う事を伝えてくれた。
居なくなるのは部活前か途中…か。
人間のふりしておびき寄せて休憩の間に食べに行く、とか?
でもそしたら誰かに気づかれないかな?
一旦気絶させて帰ったら食べる…みたいな?
でもそしたら何処に部活終わるまでその人を寝かせておくんだろう?
まだまだ考える事が沢山あるな…。
「大丈夫か?悪ぃ、不安にさせたか?」
この先輩は、どうやら私を不安にさせたくないらしい。
現に、今も心配そうな目で私を見てくれている。
この人はきっと優しい人なんだろうな。
『いえ、すみません。少し考え事をしてて。大丈夫ですよ、私強いので。』
夜久さんを心配させまいと満面の笑みで応えた。
「そっか。格闘技とかやってたのか?」
そこから話題はまた変わり、二人で雑談しながら私の家まで歩いた。
家に着いたら、私が家に入るまで夜久さんは私を見守ってくれた。
とことん優しい人だな、とは思ったが、逆に夜久さんが鬼に襲われないかが心配だった。
とりあえず私は鬼が居ないことを祈りながら家に入った。
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赤兎(プロフ) - フレフレ組尊いさん» そんな事を言って頂けて嬉しいです…!!頑張ります!!!ありがとうございます!!!!! (2020年6月20日 14時) (レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - 赤兎さん» それなです。こんな素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございます!更新頑張ってください!! (2020年6月19日 1時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
赤兎(プロフ) - =クロスオーバーって最高。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - 好きなアニメ×好きなアニメ=最高 (2020年6月16日 0時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
赤兎(プロフ) - 無月来夢さん» 研磨良いですよねぇ…!私も大好きです!!コメント嬉しいです有難うございます!! (2020年6月14日 17時) (レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤兎 | 作成日時:2020年5月24日 12時