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体育館に戻ると案の定、部員の皆さんにものすごい心配された。
落としたボトルも芝山くんが片付けてくれたらしく、そこには何も落ちていなかった。
申し訳ないなぁ。
こんなに迷惑かけたのに鬼を見つけられなかった。
攫われた女の子のことを思いながら少しネガティブになっていたが、すぐに切り替えて私は心配してくれた皆に事情を説明した。
『本当にすみません！！！
実は、少し体調が悪くなって…熱中症とかだったら皆さんに迷惑がかかると思って取り敢えず水を飲みに行こうとして…。
でも結果的に皆さんに迷惑をかけてしまって本当にすみませんでした。』
体調不良なら怪しまれないだろう、
と思い捻り出した苦肉の策。
幸い、此処の人達は優しい人ばかりなのですぐに信じてくれる。
「エッ、熱中症！？大丈夫なの！？」
『あっ、えっと、もう大丈夫です。
水をあんまり飲んでいなかったので、水分補給して日陰にいたら良くなりました！』
「マネージャーでもちゃんと水分補給しようね。皆心配してたから。」
「そうだぞ！！なんかあったら俺たちを頼っていいからな！」
「やっくんの言う通り。マネージャーも一応チームメイトみたいなもんだからね？」
三年の先輩方が私に優しい言葉をかけてくれる。
他の部員の人達も私を心配してくれているようだ。
あまりにも皆が優しいから、嘘をついてしまった罪悪感が私を襲う。
しかも、迷惑をかけたのに鬼も捕まえられなくて…。
私の心はとても沈んだ気持ちになっていた。
でも、皆の優しさに心が暖かくなったのも事実だった。
『本当に、すみません。あと、有難うございます。』
本心から出た言葉だった。
そして、私は笑みを浮かべた。
多分、今まで此処で過ごしてきた中で一番良い笑顔だった。
本当に短い間でしか過ごしていないのに、
こんなに心配してくれるような良い人達が少しでも平和に暮らせるように、私も頑張らないと、と
自分で自分に喝を入れた。
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赤兎(プロフ) - フレフレ組尊いさん» そんな事を言って頂けて嬉しいです…！！頑張ります！！！ありがとうございます!!!!! (2020年6月20日 14時) (
レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - 赤兎さん» それなです。こんな素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございます！更新頑張ってください！！ (2020年6月19日 1時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
赤兎(プロフ) - ＝クロスオーバーって最高。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - 好きなアニメ×好きなアニメ＝最高 (2020年6月16日 0時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
赤兎(プロフ) - 無月来夢さん» 研磨良いですよねぇ…！私も大好きです!!コメント嬉しいです有難うございます!! (2020年6月14日 17時) (レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎 | 作成日時：2020年5月24日 12時
