誰にも言えない潜入捜査。【ハイキュー】【鬼滅の刃】

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『ご、ごめんね変なこと聞いて。それより、二人は何してたの？』



二人は単細胞な所があるので、簡単に話を変えやすい。


二人がもしずっと一緒にいたのなら二人が鬼の可能性が高くなるし、

どちらかに証明出来るアリバイがあればもう一方が鬼だと分かる。



この質問に答えてもらった後、女の子を探しに行こう。

最初は鬼を今日斬るつもりだったが、今はどっちが鬼か、若しくは二人とも鬼なのかが断定出来ない。



相手は相当潜入に特化している。


だから、先に女の子の無事を優先させないと。

血鬼術で隠されてるかもだけど、もしかしたらまだ何処かにいるかもしれないから。


「暑くなったから水浴びしてたら同じように水浴びしに来てた犬岡と会った！」

「まだ春なのに暑いからね！松本さんはどうしたの？？もしかして熱中症とか！？」

「え！？大丈夫かA！？」



お互いアリバイはないのね。

しかもずっと一緒な訳でもない。




あー駄目だ。分からない。


二人の表情を見ても、何かを隠しているようには見えなかった。

鬼の気配もしない。



『だ、大丈夫だよ！暑くてぼーっとしてたみたい。多分もうすぐ休憩も終わるからそろそろ戻ったら？？』


私は表面上は平然を取り繕っていたが、鬼は何処なのか、襲われた女子は平気なのか………

と、様々な問題のせいで頭がパンク寸前だった。



「まじか！！早く戻らねーと！」

「ほら行こ！犬岡！！」

『あ、私も行かなきゃ。』


ふと我に返り、さっきボトルを落としてそのまま走っていってしまったことを思い出した。


あれ？？待ってやばくない？？


あのままボトルも先輩方も全部放ってきちゃった。

やばいどうしよう。


取り敢えず戻って適当に言い訳してまた水道で仕事する時に女の子を探そう。


戻っている間に良い言い訳を考えなければ。



あぁーー。研磨にまた怪しまれそう。




この後の展開に不安になりながらも、私は体育館への道を辿っていった。





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