脱退宣言

脱退宣言 24 ページ25

NM side

ジョングクが大きな瞳に涙をため楽屋を飛び出す。

「グクっ…！？」

Aがジョングギの後を追おうとするが、Aの腕を掴み止める。

「ナムジュニヒョン…？？」

不思議そうに俺を見るA。

NM「Aは俺と話そう。」

優しく《座って。》とAに告げる。それでもジョングギが気になるようで《…っ、でも…》と納得してくれないA。どうしたものか…。と思っていると…

JM「グガは僕が追いかけるよ。」

JN「僕も行く。ナムジュナ、Aをよろしく。」

2人をみてAもそれならば…とソファに腰掛ける。俺はAを見つめ言う。

NM「まず、ジョングギの発言は良くなかったね。俺からも謝るよ。でもあいつの思いも汲み取っとあげて欲しいんだ。」

「…はい。」

Aが小さな声で返事をする。

NM「 脱退宣言をしてからジョングギはメンバーの中でお前の意見を誰よりも尊重してあげてた。」

そう、誰よりもAの味方でいた。ずっと一緒にいたAが居なくなるかもしれない…そんな恐怖と戦いながらでも…けどだからこそ…

NM「Aの横にいるのが自分じゃなくなってしまう事が何より嫌で怖いだよ。それを考えることも。」

「移籍とか毎回否定してたし、グクも分かってくれてると思ってたから…」

NM「もちろん分かってるつもり。けどやっぱり今は状況が状況だからね。ジョングギの中でもしかしたら…って感情があったんだよ、もちろん俺たちにも。」

HS「お前達はほんと双子みたいだから言葉がなくても通じる所があるけど大事なことは言葉で伝えてあげなきゃ。」

《ねっ。》とホソガも優しく微笑む。昔もこうやって喧嘩したマンネラインを2人で落ち着かせたものだ。

「俺1人で芸能活動なんてする気ほんとに無いんだ。みんな以上に俺をワクワクさせてくれる人は居ないし。」

その言葉に静かに見守っていたテヒョンイは《A〜大好きだよ〜！！》と抱きつきユンギヒョンは《直接ジョングギにも伝えてやれ〜》とAの頭を小突く。

スマホに目をやるとジミナから《こちらも落ち着いた。》とメッセージがはいっていた。
うん、あとは2人に任せよう。

「よし、じゃあ俺ちょっと行ってきます！」

「ジョングギならもう帰ってくるよ？落ち着いたって。」

「いや、買い物に。」

NM YG HS TH「えっ？」

4人の声が揃う。

「グクと食べる晩御飯買ってこなきゃ！」

ニカッと笑うA。うん、明日にはうちの仲良し双子マンネが見れそうだ。

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