2話 ページ4
??「おい」
ずいぶんと声が低い人がいるもんだなぁと呑気なことを考えていたら、向かいの席の友達が慌てた様子でこっちを見てくるので、どうやら低い声の持ち主の話相手は私らしい。今日は災難だな…そう思って振り向くと、いたのは先程の金髪の男性だった。
??「お前、俺のモデルにならないか」
……は？
頭の中ははてなマークでいっぱいで、もう何が何だかわからなかった。
??「グルちゃん、そんなこと急に言われてもこの子戸惑うやろ」
今度は茶髪の男性が喋った。その通りだ。今この状況がさっぱりわからない。
??「俺たちこういう者でね」
そう言うと茶髪の彼は名刺を差し出した。オスマンさんと言うらしい。オスマンさんは椅子に座ってる私達に目線を合わせるためにわざわざしゃがんで話してくれた。
os「この近くで小さなアトリエ経営しとるんやけど、ぜひ君に俺たちのイメージモデルさんになってもらいたくてな」
聞こえはいいが、明らかに怪しい。こんな見ず知らずの人に声をかけるのか…？そもそも私は今制服を着ているし…
os「１回来てもらえないかな？そんな難しく考えなくても…」
グルちゃんと呼ばれた金髪の男性はずっと見下す目線で私を見ていた。もうこれは危険な誘いだと確信した。
『あ、あの』
os「ん〜？」
オスマンさんそんな顔でこっち見ないでよ…
躊躇しちゃうじゃん…
『すみません！！お断りします！！』
そう言うと私は勢いよくカフェから飛び出した。これで良かったんだよね？うん、良かったはず…
『あっ』
私はオスマンさんの名刺を握りしめたまま飛び出してきてしまった。まぁいいや、家に帰ったら捨てようそうしよう。
──
(os*side)
os「あぁ〜、逃げられちゃっためう〜」
簡単に誘いに乗らないあたりは彼女のことを賢いと評価しておこう。それにしてもグルッペンからスカウトしようと言い出したのは初めてやったから、その時はだいぶ驚いたな。
os「なぁあの子どうするん？」
彼の出す答えは決まっているが、わざと聞いてみた。
gr「絶対手に入れるゾ」
os「ははっ、せやろな」
名前も知らん彼女のことを意地でも手に入れたいのは俺も一緒だった。
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ハリヤマ(プロフ) - *＊緋奈＊*さん» コメントありがとうございます！並びに返信に遅れてしまい申し訳ないです！寒くなると上着も可愛くなってメイクも派手になるので素敵ですよね！頑張らせていただきますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 5aa06bc1f4 (このIDを非表示/違反報告)
*＊緋奈＊* - 作品読ませて頂きました！主人公ちゃん可愛いです…、そしてsyp君かっけぇです…、秋って可愛い服増えますよね!ベレー帽とか! 季節の変わり目で体調崩しやすいので無理なさらないで下さい！応援してます！！ (2019年10月5日 22時) (レス) id: d503bc641e (このIDを非表示/違反報告)
ハリヤマ(プロフ) - 万雷の拍手を。さん» ありがとうございます！まだまだ序章に過ぎないですが、完結まで書ききれるようにがんばります。今後ともよろしくお願いします！ (2019年9月22日 14時) (レス) id: 5aa06bc1f4 (このIDを非表示/違反報告)
万雷の拍手を。(プロフ) - すごく好きな作風で感激しました。描写が丁寧で、キャラもしっかり立っていて読みやすいです。ゆっくりでいいので、最後まで書き続けて頂きたい、、！応援しています！！ (2019年8月27日 4時) (レス) id: daf68480a8 (このIDを非表示/違反報告)
ハリヤマ(プロフ) - 紫雨??さん» 読んでいただきありがとうございます。改行に関しましては私も気になっていたところでした。出来るだけ増やせるように努めますが、私も試行錯誤して作っているのでご期待に添えない部分があると思います。申し訳ありません。 (2019年8月23日 23時) (レス) id: 5aa06bc1f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハリヤマ | 作成日時：2019年8月14日 1時
