九尾狐がブラック本丸に行きました (ページ14)

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13話ページ14

「僕は大和守安定、沖田総司の刀だったんだ」
「よろしくね安定、」
朝ご飯を食べた後安定と軽く自己紹介する
「僕はまだ君を信用した訳じゃないからね…ただ、嫌いにはなれない」
「そっか…」
沖田の話は聞いたことがある…
もしかしたら、私を沖田と写して見てしまったのかも…
そう思うと悪い気がしてやまなかった
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「主殿…体調はどうか？」
三日月はベッドの上で軽い仕事をしている雪姫に問いかける
何故雪姫がベッドで仕事しているのかと言うと
どうやら体調が優れずに、立っだけでもやっとの状態になるため今日はベッドで仕事をしているのだ
「うん…多分、ちょっと良くなったかも…」
柔らく笑うそれを見て少し安堵する三日月達
今朝なんて立ち上がっても直ぐに倒れてしまい粟田の短刀達が騒いでいた
「主さま！見てください！喋る猫です！」
乱藤四郎が白猫を抱き抱えてきた
「喋る猫とな？」
「うん！」
ぴょこぴょこと動く耳にフサフサとした尻尾
黒い瞳に藍色の首輪…

「ハル……様？」

『へっ？』

その場に居たもの達が驚く
ハルと、いう名前は以前から彼女の口から聞いていた、様をつける当たり彼女が付いている神なのだろう

するりと乱の腕の中から降りた猫が煙を上げる
煙が晴れた先に居たのは一期と同じ背丈の黒髪の青年、綺麗な藍色の着物を着ている
「会いに来たぞ雪姫…」
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「つまり主の事が心配でここまで来たんですね」
「あぁ、」
一期の問いに恥ずかしそうに答えるハル
「凄く心配だったんだ、ブラック本丸で誰かに拉致されていないか…とか病気が悪化してないか…とか倒れてないか…とか」
「はっはっは、過保護な者だな」
三日月に笑われむぐっとなるハル
「ハル様、私は大丈夫ですから…」
「大丈夫なもんか！神気がもう僅かしか残っていないじゃないか！」
今度は雪姫ムグッと押し黙る
ハルは雪姫の頭に手をのせ水色の光を生み出す
「何をしているんだ？」
「神気を与えているんだよ、神気はこの子の主である俺からじゃないと倒れてしまうから」
そうなんだと乱が驚く
「あまり無理をするなよ、雪姫、」
凄く困ったような顔をするハルに
はいと小さく答えた雪姫だった

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作者の部屋

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