九尾狐がブラック本丸に行きました (ページ11)

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10話ページ11

新しい審神者が来たらしい
三日月に小夜に粟田口派の短刀脇差達は新しい審神者を認めているらしい、(粟田口派の子達は一期が雪姫を主と認めたので弟達も主と認めたよ！)
でも僕は認めない、みんな騙されているんだ！前の奴みたいに…加州清光見たいに最後は粉々に砕かれるんだ…
だから…僕は…
新しい審神者を殺すんだ…

殺す……

はずだったんだ………

--------ｷﾘﾄﾘ線--------
「ゲホッ、ゲホッ、」
まずい…
時は丑三つ時……
持病が少し悪化して、痛み止めを飲んだ所
本来1錠しか飲んではいけないものを
誤って2錠飲んでしまった…
普段ラルスから貰っている薬は2錠だから…
普段の癖と言うものは恐ろしい物だ
今日は1人でゆっくり眠りたいと言ったため審神者部屋には私1人だけ…
ピオスさんの薬は0.1ｇでも量を間違えれば死に至る可能性がある…
吐き出したいのに吐き出せない…
胃がキリキリと焼けるように痛みだし
喉が爛れたように痛い…
あっ……これ…もうダメかも…
雪姫は電池が切れたようにその場にたおれたのだった…
--------ｷﾘﾄﾘ線--------

「ねぇ！大丈夫！」
新しい審神者を殺そうと入った審神者部屋
しかし新しい審神者らしき人物は苦しそうに咳をしているし、異常なぐらい体が冷えきっている
その姿に前の主である沖田総司の姿を写してしまった大和守安定は涙目で彼女に問いかけた
彼女は苦しそうに息をしており
安定に気づいては居るものの問いに答える事が出来ないようだ
「ねぇ！しっかりして！」
彼女を起こし上げ呼吸を少しでも楽にしてやる
彼女はゆっくりと机を指さした
「そうだ薬！」
慌てて机の上を見ると2錠薬が飲まれた後がある
薬の袋には１回1錠…
「もしかして、薬を飲む量まちがえたの？！」
コクリと頷く彼女
とにかく吐き出させないと
「ほら、袋持ってきたから、ちょっと苦しいと思うけど我慢してね」
そう言うと彼女の口の中に指を押し込んだ

--------ｷﾘﾄﾘ線--------

「ゲホゲホ…」
「良かった…ちゃんと吐き出せたね。」
彼女の頭を撫でながら大和守安定は少し安堵する
先程よりも呼吸が安定してきており
少し楽そうだ…
「水…持って来るから待ってて」
審神者部屋から出ると
運悪く薬研と鉢合わせしてしまったのだった…