九尾狐がブラック本丸に行きました (ページ2)

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1話ページ2

「〜と言うわけでブラック本丸に行って貰えるか？」
左目の当たりに火傷跡のある黒髪の青年、黒斗が私に聞いてくる
「うん！私は神付の九尾だよ、心配しなくても大丈夫だよ、それにあとからソラも来るし」
笑顔で私は応える
「でも心配なんだ……やはり天狗の俺が…」
何万年経っても兄さんは過保護だなぁ、と思いつつ兄さんに話す
「大丈夫だって、それに時の政府に私達の正体がバレないようにするために行くんだから、ナイト兄さん達にも迷惑掛けれないし」
「そうか…」
「じゃ行ってきます！」
そう言うと私はブラック本丸へと向かったのだった

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「此処がブラック本丸かぁ」
禍々しい邪悪な神気が漂っている門の前に立つ
「神付の九尾狐様！よくぞこられました！」
黄色い毛玉……管狐が私の元へやってきた「こんのすけか…此処がブラック本丸？」
「はい！神付の九尾狐様！何なりと私にお申し付けください！」
ぴょんぴょんとテンション高く話す狐、に雪姫はヨシヨシと頭を撫でる
するとさらにテンションが上がったらしく
「ちょっと本丸1周してきます！」
と走り去って行った
なんだったんだろうか？

気お取り直して本丸に入る
ふわっと青い何かが上から降りてきて
グサリとお腹を何かで刺された
「この本丸に人間は要らない」
下に目をやると青い髪を不揃いな赤い紐で結んだ少年がグサグサと私のお腹を指していた
「…１回手を止めてくれるかな？地味に痛いから」
しかし少年は手を止めない
「なんで？なんで死なない？」
グサグサと刺され続ける
少年は少し動揺しているがお腹を刺すては止めない様だ
「１回落ち着こうか？痛いから、うん骨に刀当たり始めた地味に痛い」
何度刺してもダメだと理解したのか少年は手を止めた
せっかく新調した巫女服が…(´･ω･`)
「なんで…死なないの？」
「えっ？あぁ、人間じゃないからね」
そう言うと少年はポカンとした
私は破けた巫女服をめくり、お腹を見せる
血塗れなのにもう傷が塞がっており
刺されたなんで嘘の様だ
「ほら、私は妖物だからね、傷なんてすぐ治るんだ、昔、怒られてミンチにされた時あったなぁ」
と少し昔話をしながら人間ではないことを伝える
「本当に妖物なの？」
信じて無かったか、
うむ…と考えたあとポフンと煙をたてて姿を変える
「これで信じたか？」
とりあえず分かりやすく人間と同じ位の大きさの狐になる
「本当に妖物だ…」
少年は目を丸くしたのだった