74.ハンター試験の第一試合 ページ29
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「さて、最終試験のクリア条件じゃが、いたって明確。
たった一勝で合格である！」
……ってことは。
あのトーナメントの頂点は不合格を意味するわけだ。
うわ、ここまできて自分一人だけ不合格とか嫌すぎる……。
組み合わせが公平でない理由は、ここまでの成績がいい者にチャンスが多く与えられているからだそう。
それに加え、前の面談も考慮してこうなったらしい。
私は4回だから、わりと良い方なのね。
ふと横を見ると、キルが不満げな表情で拳を握っていた。
わかりやすくてかわいい。
「戦い方も単純明快。武器OK反則なし、相手に『まいった』と言わせれば勝ち！
ただし、相手を死にいたらしめてしまった者は即失格！ その時点で残りの者が合格、試験は終了じゃ。よいな」
……はぁ、よかった。流石に今までの努力を棒に振ってまでして殺しを行う人はいないだろう。
でも同時に心配でもあるな。
意地っ張りのゴン君あたりが素直にまいっただなんて言うかどうか……
「……それでは最終試験を開始する！
第一試合、ハンゾー対ゴン！」
立会人らしき人が高らかにそう宣言し、ついに試合が始まった。
−−−−−−−−
……見ていられなかった。
いや、それなのに何故か目を離せなかった。
3時間ほど試合は続いたが、ハンゾーさんに一発入れられてからというものの、ゴン君は全く反撃出来ていない。
完全に一方的な試合だった。
……あれだけ素晴らしい身体能力を持つゴン君でもこのざまか。
「いい加減にしやがれ、ぶっ殺すぞてめェ!! オレが代わりに相手してやるぜ！」
我慢の限界だったのだろう、レオリオさんが激昂し叫んだ。
……それが不可能だってことは、多分彼自身も理解してるだろう。
でも、気持ちはわかる。痛いほど。
案の定レオリオさんは立会人に止められ、怒りに震えながらも足を止める。
そんな彼に、ゴン君は言った。
「大丈夫だよレオリオ……こんなの、全然……平気さ。まだまだやれる……」
……まだ、立ち上がるのか。
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くぅつか(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます！ 更新本当に遅くなりますがそれでも良ければお付き合いください！ (2019年1月3日 18時) (
レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても面白いです！！とても続きが気になります！更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年1月3日 15時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - C＠音さん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです、更新できる限り頑張ります！ (2018年8月31日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
C＠音 - はじめまして！一気読みしましたが続きがきになって仕方ありません！更新頑張ってください！ (2018年8月29日 14時) (レス) id: ce7a2e00eb (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - 月翔×ミオさん» コメントありがとうございます、励みになります！ これからも頑張ります〜 (2018年8月23日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅつか | 作成日時：2017年10月5日 18時
