71.ハンター試験の危機一髪 ページ26
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「お疲れキルア君、どうだった？」
「ちょっといくつか質問されただけだよ。なんか、最終試験の参考にするんだってさ」
「へぇ……」
試験そのものではないとは言え、一応慎重に答えないとな。
下手するとまた強い人と対立せざるを得なくなっちゃうかもだし。
……ここまで生き残ってる時点で皆強いか。
「そうそうキルア君、甘いもの好きでしょ。これあげるよ」
ふと鞄の中に板チョコレートが残っているのを思い出して、それを内ポケットから取り出した。
賞味期限は……うん、越してない。
袋から出して、パキッと二つに割ってみる。私板チョコ割るの好きなんだよね。
「マジ？ サンキュー」
キルは喜んで受け取ってくれた。
特に執着してたチョコロボ君ほどではないとはいえ、チョコレートは昔から大好きだったもんね。今でも変わらないようで安心した。
301番の方お越しください、というアナウンスを聞き流しながら、二人揃ってチョコを食べる。
色々と疲れているのもあってか、それはいつも以上に甘く感じられた。
「たまにはフツーの板チョコもいいな。……なぁ、そういえば」
「ん？ なに？」
「なんでオレの好み知ってんの？」
…………！
特別訝しんでいるわけでもない、純粋に気になっているという表情。
「あー……あぁ、ゴン君に聞いたの」
何とか誤魔化そうと苦しいウソをついてみる。
彼とは大分仲良さげだったし好み位なら話してるかも……
「ゴンにも話してねーけど」
「…………」
……ダメじゃん。
「――なぁスィス、前も思ったんだけどさ」
「な、なにかな、キルア君」
どもってしまった。額に冷や汗が流れるのを感じつつ、思わずキルから目をそらしてしまう。
「あんた、どっかで
『受験番号402番の方、402番の方お越しください』
……！」
……アナウンスの声が、神様のように感じた。
「じゃ、じゃあ私行ってくるね――キルア君」
キルが呆気にとられている間に、もたれかかっていた壁から離れ、応接室のある二階への階段へと急ぐ。
……取り敢えずは逃げられたけど、余計怪しまれていないか心配だ……
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くぅつか(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます！ 更新本当に遅くなりますがそれでも良ければお付き合いください！ (2019年1月3日 18時) (
レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても面白いです！！とても続きが気になります！更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年1月3日 15時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - C＠音さん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです、更新できる限り頑張ります！ (2018年8月31日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
C＠音 - はじめまして！一気読みしましたが続きがきになって仕方ありません！更新頑張ってください！ (2018年8月29日 14時) (レス) id: ce7a2e00eb (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - 月翔×ミオさん» コメントありがとうございます、励みになります！ これからも頑張ります〜 (2018年8月23日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅつか | 作成日時：2017年10月5日 18時
