67.ハンター試験の蛇の罠 ページ22
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予想通り彼女はそこにいた。
ゴン君の嗅覚は、本当に確かなものだった。
……でも。
「……あなた達が私をターゲットをする受験者かしら。
折角見つけてもらったところ悪いけど、私に触れない方がいいわよ。そこの男みたいに、死にたくないならね」
彼女は私達を見るなりため息をつき、至極落ち着いた様子でそう言った。
ちらりと尻目に横を見ると、座り込んだ男が一人。
「死んでる……？ あいつが？」
「レオリオさん、彼女の言っていることは多分……本当です」
ポンズさんの言葉を疑っているようだ、彼女に一歩近づこうとしたレオリオさんを止めた。
私もはじめは生きていると思っていたが、よく見るとわかる、彼は確かに死んでいる。
手には蜂に刺されたような腫れた傷がいくつもあった。
多分死因はあれだろう、えーとなんだっけ……アナキフィラフィー――じゃない、そうそうアナフィラキシーショック。
どこにそれを引き起こした蜂がいるのかは分からないが、とにかく彼女に攻撃するような真似はしない方がいいだろう。
レオリオさんは軽く舌打ちをしたが、信じてくれたようで大人しく足を引く。
「……そうそう、ここから出ようとするのもダメ」
「え？ どうしてですか？」
「一度このほら穴に入った者が、ここから出ようとすると襲ってくるしかけよ」
はっと来た道の方に振り向くと、無数の蛇が地面を埋め尽くしていた。
ざわざわと動くそれらに鳥肌が立つ。
無意識に錬を使うと、私のすぐ足元まで来ていた蛇は逃げたが、遠くにいる蛇は反応する様子もない。
「蛇使いバーボンの罠……あんな数の蛇に噛まれたら、もう死を待つしかなくなる」
……こんなに数がいるとなると、念を使っても突破は難しい。
纏を使ってなんとかいけるとしてもレオリオさんまで守るのは無理だ。
まずい。
出られない。
「くそォ……マジかよ」
「……あ」
うなだれるレオリオさんを見て、あの二人のことを思い出す。
「……どうした？ スィス」
「このままだと、ゴン君とクラピカさんが心配してここに来ちゃう……」
「……！」
これから起きてしまうかもしれない最悪の事態を想定して、全身から冷や汗が噴き出してきた。
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くぅつか(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます！ 更新本当に遅くなりますがそれでも良ければお付き合いください！ (2019年1月3日 18時) (
レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても面白いです！！とても続きが気になります！更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年1月3日 15時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - C＠音さん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです、更新できる限り頑張ります！ (2018年8月31日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
C＠音 - はじめまして！一気読みしましたが続きがきになって仕方ありません！更新頑張ってください！ (2018年8月29日 14時) (レス) id: ce7a2e00eb (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - 月翔×ミオさん» コメントありがとうございます、励みになります！ これからも頑張ります〜 (2018年8月23日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅつか | 作成日時：2017年10月5日 18時
