64.ハンター試験の期待 ページ19
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「ゴン！」
「ゴン君！」
彼は樹の上からひらりと飛び降り、私達の目の前に着地する。
頬の傷が気になったけれど、それ以外特に目立った外傷は見られない。
……無事だったみたいだ。よかった〜〜……
「やっぱりみんな考えることは一緒だね、上で見てたら他にも何人かこの近くに来てたよ」
「マジか！」
おお、クラピカさんの予想的中だ。
多分その何人かの中にはあのシノビの人も入っているんだろうな。
そうか上から探せばよかったのかと言うレオリオさんにムリムリと突っ込むクラピカさんを尻目に、私はゴン君に尋ねた。
「ゴン君はもう‘彼’のプレートを手に入れられたの？」
「――……うん、まぁ…… ね」
「そっか、よかった」
答えるまでの謎の間が気になったけれど、とにかくよかった。
「私とレオリオさんはまだなんだよね」
「あぁ。――ゴン、オレ達が探しているのは246番のポンズって女だ。上から見つけた奴らの中に女はいなかったか？」
「ううん」
おぉー、簡単に見つかるかも――
なんて一縷の期待はゴン君の否定によってあっけなく潰されてしまった。
いないものは仕方ないんだけど……
「くそ……そうか」
「ねェ、他になんかポンズって人の特徴は？ レオリオみたいに特別な香水付けてるとか」
「？」
「あっ」
香水がどうしたんだろうとレオリオさんと首を傾げていると、クラピカさんが何かに気付いたようだ。
「そうか、ゴンなら匂いを追跡できるかもしれない！」
……あぁ、一次試験の時の！
確か湿原の中でヒソカさんとひと悶着あった後、匂いを辿って会場まで来たんだっけ。
「しかし、相手が香水をつけてるとは限らねーだろ」
「薬品の匂いさ。敵はあらゆるタイプの薬を使うんだろ？ なかには強い匂いを放つものもあるだろう。
どうだ？ ゴン」
「うん！ やってみる。そのために来たんだから」
できるんだ……。
にしてもそのために来たって？ どういう意味だろう？
「頼むぞ。……スィス、ポンズのところに行く前にこの辺りにいる者を襲ってプレートを手に入れることもできるが――どうする？」
「いや、私はポンズさんが二枚以上プレートを持っていることに賭けますよ。それにもう集めきってる人から奪うなんてちょっと気の毒ですし……でもお気遣いありがとうございます、クラピカさん」
「そうか……。」
私達は海岸から離れ、ゴン君について歩き出した。
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くぅつか(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます！ 更新本当に遅くなりますがそれでも良ければお付き合いください！ (2019年1月3日 18時) (
レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても面白いです！！とても続きが気になります！更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年1月3日 15時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - C＠音さん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです、更新できる限り頑張ります！ (2018年8月31日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
C＠音 - はじめまして！一気読みしましたが続きがきになって仕方ありません！更新頑張ってください！ (2018年8月29日 14時) (レス) id: ce7a2e00eb (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - 月翔×ミオさん» コメントありがとうございます、励みになります！ これからも頑張ります〜 (2018年8月23日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅつか | 作成日時：2017年10月5日 18時
