61.ハンター試験の同盟 ページ16
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「プレートといえば、スィスはもう六点分集められたのか？」
ゴン君のことを考え悶々としていると、今度はクラピカさんが尋ねてきた。
質問祭りになってしまっているけどまぁいいや、素直に事情を話そう。
「始めは私も標的を狙ってたんですけど、まんまと逃げられちゃって……もう警戒して近づかせてくれないと思います。だからこれを」
鞄から二枚のプレートを取り出し、二人に見せる。
「一点分のものを集めることにしたのか……」
「でもあと一点じゃねーか、やるな」
「はは、ほぼ運で手に入れたやつなんですけどね」
ほぼ、というか完全にかも。見栄張っちゃったなー。
軽く自嘲気味に笑っていると、痛みが随分マシになっていることに気が付いた。
鎮痛剤が効いてきたんだろうか。
そのことを二人に伝え、蝶を振り払いつつゆっくりと立ち上がる。
なんとか歩けはするみたいだけど、これじゃちょっと飛び回ったり全力で走るのはきついかもなぁ。
下手してまた血が噴き出して来たら今度こそヤバいし……。
「あんま無理すんなよー？ にしても打たれ強いなお前、脚に銃弾受けて走れるやつなんて見たことないぜ」
「うーん、あの時は必死だったからなぁ……」
改めて当時の状況を思い出すと、鳥肌が立ってきた。
私結構生死の境目彷徨ってたんじゃないだろうか……二人に見つけてもらえなかったらそれこそ失血死だったし……
うぅ、こんな孤島で知らない人に殺されるとか嫌すぎる。いや知り合いでもダメだけどさ。
どうして逃げてきたことわかったんだろうとは思ったけれど、多分血痕を見て察したんだろう。
ふと、さっきまで鞄をいじっていたクラピカさんが立ち上がった。
「スィス、良ければ私達と組まないか？」
「……？ え、でも私この通り怪我してるし色々足手まといに……」
「情報収集が重要なこの試験、仲間は一人でも多くいた方がいいからな。それに、万が一の時応急処置のできるレオリオや戦える私と一緒にいた方が安心だろう」
「……ははぁ、なるほど」
気を使ってくれてるのかな、申し訳ない気もするけどとてもありがたい。
レオリオさんも「え？ オレはじめからそのつもりだったんだけど」とクラピカさんと同じ考えだったようだ。
……これは誘いに乗らせてもらうしかないかな。
「それじゃあ、これからよろしくお願いしますね」
「あぁ」
「よろしくな」
せめて足は引っ張らないように。
今の自分にできることだけやっていこう。
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くぅつか(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます！ 更新本当に遅くなりますがそれでも良ければお付き合いください！ (2019年1月3日 18時) (
レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても面白いです！！とても続きが気になります！更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年1月3日 15時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - C＠音さん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです、更新できる限り頑張ります！ (2018年8月31日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
C＠音 - はじめまして！一気読みしましたが続きがきになって仕方ありません！更新頑張ってください！ (2018年8月29日 14時) (レス) id: ce7a2e00eb (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - 月翔×ミオさん» コメントありがとうございます、励みになります！ これからも頑張ります〜 (2018年8月23日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅつか | 作成日時：2017年10月5日 18時
