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第9話:お風呂。 ページ9

_____Aside

夕飯を食べ終わると、
敦が準備してくれた風呂に
入ることとなった。

何だか、一日で色んなことが
起こった気がする。

いや、気がするんじゃなくて
起こったんだ。

私は、脱衣場で服を脱いで、
風呂場に足を踏み入れる。

すると続いて鏡花ちゃんも。

ん?鏡花ちゃん??

「ぇぇえぇええええ!?!?」

私が驚いていると、鏡花ちゃんは
どうしたの?とでも言いたいような
表情で私を見た。

「い、一緒に入るんですか?」

「うん。厭なら良い」

とか言ってるけど鏡花ちゃんももう
着物脱いでるから!

「大丈夫!!全然!」

そして、私たちは背中の流しっこを
することになった。

「まずは私がAの背中を流す」

スポンジを構え、言う。
わかった。と頷くと、颯爽と洗い始めた。

_____

「えいっ。こう?」

「うんうん!これで玩具が無くても
お風呂の中で遊べるよ!」

湯船に浸かった私は、鏡花ちゃんに
手で作る水鉄砲遊びを教えていた。

難しいという人は大半だが、
鏡花ちゃんは飲み込みが早い。流石だ。

「それじゃあ、そろそろ上がるね」

私が上がろうとすると、鏡花ちゃんが
私の腕を引っ張った。

そして

「ひゃうぃ!?」

背中をスゥーっとなぞる。
細い指の感覚にゾワゾワとする。

「敦と同じ傷」

「え?」

私の背中には、孤児院の時の
火傷がきれいに残っていた。

「...痛い?」

「ううん。大丈夫、痛くないよ」

「そう。ごめん」

鏡花ちゃんの「ごめん」が、
どういう意味なのかは分からなかった。

引き留めてごめん、なのか
傷のことに対してごめん、なのか。

でも、どちらに対してもという
ことにしておこう。

「あれ?敦、顔が赤く...」

「なぁ↑んでもない!!!!」

このあと、風呂を上がった私が
顔が赤くなった敦と
対面することはまた別のお話。

第10話:就寝前の怖話。→←第8話:太宰の提案。



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設定タグ:文スト , 中島敦 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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緑野アリス(プロフ) - 粋さん» コメントありがとうございます!これからも精一杯頑張らせて頂きます! (2018年6月27日 19時) (レス) id: 1ea7b4cf06 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とてもこの作品好きです!夢主ちゃんもとても可愛いです。更新頑張ってください! (2018年6月27日 19時) (レス) id: 232d77c3ac (このIDを非表示/違反報告)
緑野アリス(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます!これからも精一杯頑張らせて頂きます! (2018年6月12日 20時) (レス) id: 1ea7b4cf06 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - はじめまして!さくらと言います!このお話とても面白いです(*^^*)これからも頑張ってください!応援してます!このお話大好きです(*^^*)出来たらコメント返してくれると嬉しいです!!!おこがましくてすみませんスライディング土下座 (2018年6月12日 20時) (レス) id: 05de94b2f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緑野アリス | 作成日時:2018年6月12日 17時

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