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33話 ページ34

緑間side


昨日の夜、菅原があいつを好きだと聞いて
そんなのは俺にとってどうでもいいことであるはずなのに
なぜかどこか気になってしまう自分がいた

なぜかと考えても、きっと答えは一つしか出ないが
大人になるとそんな一言で片付けることのできない感情もある


スタンプラリーが終わり、1番に私の元へ来たのは運も悪くAの班で
隣にいた9個も下の菅原という高校生に嫉妬をした自分もいた

スタンプラリーの順位の紙を手渡して、A達の班が背中を向けて水族館の自由見学に入っていくのを静かに眺めていたら

噂の菅原が少し何か腑に落ちない顔をしながら俺の元へ駆け寄ってきて

「俺、今日高尾に告白するんで」


と力強く言い放った






少し時間が止まったような感覚に苛まれて


目の前が一気に暗くなる錯覚をする


子供ではないはずだし
そうなることを望んでいた俺もいた




俺は激しい胸の痛みに気づかないふりをして、「応援してるぞ」ととびっきりの優しい声で彼の背中を叩いた

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M - 安定の面白さ。黄瀬じゃないのに、、、今まで緑間普通だと思ってたのに、、、今日、りんさんが書いてくれる緑間に惚れましたw更新頑張ってください! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 5e52fa6283 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 10時

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