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一通り話終えたエーミールはパンと音を立てて古びたノートを閉じ、にこりと微笑んだ。
em「これがAさんの昨日の行動ですね。確かにどれも疲れそうなものばかりですが、お体大丈夫ですか？無理はしないでくださいね」
『はい…』
相変わらずAは生気を失い、人形のように椅子に腰を掛けているだけでエーミールの言葉なんて聞き流すだけだった。なので、いつもなら気づいていたはずの、エーミールの異常なほどにAの行動が刻まれていたノートなんてただのノートにしか捉えられなかった。
em「もっと休息をとったほうがいいのかと思います」
『違うの……そんなことしてる場合じゃないの…』
em「忙しいのですか。それもまた大変ですね」
二人の会話は途切れ途切れで、妙に落ち着いた様子のエーミールにどこか不気味さが感じ取れる。
em「Aさんは今日はもうお戻りになられるんですか？」
『さぁ…でも、トントンに心配されちゃうかも…』
Aはあからさまに開き直ったように口元
は笑っていた。トントンという常に支え続けてくれた一人である彼に心配をかけたくはなくて、服を汚してしまった件など色々罪悪感があったが、それも開き直ろうとしていた。
em「トントンさんとは仲が良いんですね」
エーミールはどこかAの言葉に引っ掛かったようにひきつった笑顔を向けた。
『そうですね…』
Aは何も考えずにそう答えた。その瞬間、エーミールは椅子を倒すような勢いで立ち上がった。
em「そうですか。貴女はトントンさんやら、色んな人と仲が良いんですね。そうか、俺とそいつら比べたらきっと貴女は俺のことを選ばないんやろ。けれども、これだけは分かっててください。貴女の行動、全てを知ってるのは他の誰でもなくて俺だけなんやで。せやから、貴女の異変に最初に気づいてるのも俺なんで。もちろん、貴女についている悪い虫もね」
エーミールは一息でそれを言い切ると、ポケットから金色に光る物を取り出し壁へと投げつけた。
em「はぁ…はぁ………っ、あれ、何か分かります？貴女の軍服のボタンです。あのボタンの裏には機械が取り付けられていました」
床に転がるボタンは日差しに照らされキラリと輝いていた。エーミールは、何時ものような笑顔を取り戻し、口を開く。
em「分かりました？Aさんの今の状況がどんなに俺を嫉妬させるのか」
エーミールはどこか狂気染みた笑顔で言った。
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Rin - ｼｬｵﾁｬﾝのところ見ててなんか見たことあるって思ったら...え、え、ちょっと待ってください、夢で見ました...え？奇跡...？正夢だったのか...本当に奇跡... (2021年3月22日 15時) (
レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - …...|*･ω･)ﾁﾗｯ。あの...41話が行方不明ですよ(ﾎﾞｿｯ)いつも応援してます！！！(クソデカボイス) (2020年8月4日 0時) (レス) id: b3758e01fb (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - tntntntnさん» tntn (2020年7月20日 22時) (レス) id: ba86ab62db (このIDを非表示/違反報告)
tntntntn - 神ですね。語彙力の低下 (2020年7月20日 22時) (レス) id: 90c9bf8c0a (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - こうめさん» ありがとうございます！更新がんばります (2020年6月12日 7時) (レス) id: ba86ab62db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんなのあいじん | 作成日時：2020年5月6日 19時
