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『ただいま』
部屋に戻ると、トントンはベッドから起き上がっていて、ベッドの上に座って待っていた。
tn「四分三十五秒」
どうやら、秒数を数えていたらしい。それほどに、私のことが心配なんだろうか。
tn「テーブルの上に水と腹痛の薬置いといたから飲んでな。体壊すなよ」
テーブルの上にはご丁寧に錠剤と水が用意してあった。「ありがとう」とお礼を言いつつ、本当は腹痛なんて嘘だけど、飲まないと心配されるので薬を水で飲み込んだ。
早速だがとりあえずここで好感度を下げていこう。行動は早く移した方がいい。
深い溜め息をついては、自分なりに低い声で言った。
『こんなんで治るわけないよ…』
結構酷い言葉を言ったと思う。だが、これで嫌ってくれないだろうか。トントンの方をチラッとみると、悲しそうな表情をしていた。
ちょっとは好感度が下げられたんではないだろうか。そう思っていると、急にデカイ図体で抱きつかれた。タックルのようで体に衝撃が走り、抱き締める腕力も強く苦しくなるほどだ。
tn「すまんな…っ、俺なりに治るかと思ったんや」
『苦しいっ…苦しいっ！』
そう言うとすぐに離してくれた。あのまま抱き締められたらこんなところで死んでしまいそうだった。
tn「Aに迷惑かけてしもうたな…」
拒絶したせいかデカイ図体に合わずトントンは落ち込んでしまった。流石にわざわざ気を遣ってくれた人にここまで酷い事を言うのは、逆に駄目だったのかもしれない。
少しは優しさも出してあげないと。
『何言ってるの？いつも気を遣ってくれてありがとう』
トントンの頭を撫でていった。すると、トントンは俯いていた顔を上げて明るい表情に変えた。
こんな明るい表情の絵面はゲームでは見たことはなかった。ゲーム通りならば、笑顔なんて見れなかったはず。つまり、ゲーム通りに進んでないということだ。
このままトントンルートを壊してやろう。
『トントンはいつも頑張りすぎだから、たまには私にも気遣いさせて？』
そう言うと、トントンのドス黒かった深紅の瞳には一瞬光が宿った気がした。
tn「おん…お節介過ぎたかもしれへんな…たまには、Aに頼ってみるわ」
あの過保護のトントンがこんなこと言うなんて無かったのに。もしかして、死ぬエンドから逃れていってるかもしれない。
よし、このまま他のルートもぶち壊していこう。
そして、この世界で生きてやる。
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Rin - ｼｬｵﾁｬﾝのところ見ててなんか見たことあるって思ったら...え、え、ちょっと待ってください、夢で見ました...え？奇跡...？正夢だったのか...本当に奇跡... (2021年3月22日 15時) (
レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - …...|*･ω･)ﾁﾗｯ。あの...41話が行方不明ですよ(ﾎﾞｿｯ)いつも応援してます！！！(クソデカボイス) (2020年8月4日 0時) (レス) id: b3758e01fb (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - tntntntnさん» tntn (2020年7月20日 22時) (レス) id: ba86ab62db (このIDを非表示/違反報告)
tntntntn - 神ですね。語彙力の低下 (2020年7月20日 22時) (レス) id: 90c9bf8c0a (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - こうめさん» ありがとうございます！更新がんばります (2020年6月12日 7時) (レス) id: ba86ab62db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんなのあいじん | 作成日時：2020年5月6日 19時
