壱話 ページ2
僕は小さい頃からほかの子より少しばかり、いや、大分頭の出来が良かった。
家が裕福だったおかげで学校に行っていてそこでは勉強しなくても一番だった。
柔術だって一番、剣術だって一番、一番、一番。一番という数字は生まれてからずっと僕に付きまとっていた。
そのせいか十にもなるころにはすっかり周りを下に見ていた。
言葉にしなくても見下した態度というのはにじみ出るらしく僕の周りには誰一人として友達はいなかった。
退屈で、何もかもが退屈で授業中に寝ていても注意されることもない、道場に行かなくても何も言われない。そのくせテストでは周りの奴より頭一つ抜けてよかった。そんな日々を毎日自堕落に過ごしていた。
そんな何とも面白くない僕の生活はある人に出会ってから一変する。
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ババロア(プロフ) - にぃと。さん» コメント嬉しいです。ありがとうございます (2022年4月7日 15時) (レス) id: 4b791cffdb (このIDを非表示/違反報告)
にぃと。(プロフ) - キャラとの絡みが可愛い❤❤❤ (2022年3月29日 21時) (レス) @page6 id: 42c5d13224 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月崎和乃 | 作成日時:2021年6月30日 17時