検索窓
今日:1 hit、昨日:44 hit、合計:824,453 hit

7話 ページ8

華「Aさんの煮物・・・やっぱりいつ食べても美味しい・・・」


相当気に入ってくれているのだろう、嬉しさで華さんの体が震えている。



貴「持ち帰りの分も包んでますからね」



不定期ではあるが、こうして華さんに煮物を提供している。


そういえば華さんに煮物を作るきっかけって何だっけ・・・と考えていると、華さんが口を開いた。


華「Aさんに出会えてよかったです。私、体弱くて友達いなかったから・・・あっ、ごめんなさい勝手に友達だなんて」


貴「あれ、私も友達だと思ってたけど・・・違った?」



そう言って笑うと、華さんは段々と涙目になる。



華「Aさん大好き!!」
貴「ふふ、私も」


ギュッと抱きしめられビックリするが、私もそっと抱きしめ返す。



その時にふわっと香る、杏寿郎の匂い。
そっか、一緒に住んでるから染みついてるのか。



胸が少し痛むが、気づかないふりをした。


貴「私、華さんが杏寿郎の婚約者でよかったと思ってる。こんないい子をお嫁さんにもらえるなんて、杏寿郎が羨ましい」



そう言うと、華さんは少し悲しそうな顔をした。


華「そう言っていただけて嬉しいです!」


しかしすぐ笑顔になったため、気のせいか?と首を傾げた。


貴「華さん、時間大丈夫?少し日が沈んできたけど」



その言葉で、華さんは「いけない!」と慌て始める。


華「もうすぐ杏寿郎さんが帰ってくるから、お風呂とご飯の用意しないといけないんでした!」
貴「それは大変、早く帰らないと」


はい、と持ち帰り用の煮物を渡し、玄関まで見送る。



華「ありがとうございました。このお礼はまた!」

貴「別にいいですよ、楽しい時間過ごせたので。送りましょうか?」


華「大丈夫です!買い物もするので・・・それじゃあ」


そう言って去っていく華さんを、見えなくなるまで見守る。


あーもう、2人で幸せになってくれ。



そんなことを思いながら、戸を閉めた。

8話→←6話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (614 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1479人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。