22話 ページ23
鉄珍「よう来たな、龍柱殿。久しぶりやな」
ちょこん、と鎮座する鉄珍さんは相変わらず小さい。声には出さないけど。
貴「鉄珍様、ご無沙汰しております。あの・・・鋼鐵塚さんのことなんですけど」
鉄珍「なんや、蛍が何かしたんか?」
貴「あ、いえ違うんです。むしろ逆です」
ピリ、とした雰囲気が漂ったため慌てて訂正する。
そして、蝶屋敷で鋼鐵塚さんに言ったことをそのまま伝えた。
貴「私は鋼鐵塚さんにずっとお願いしたいんですけどね。とてもいい刀を打ってくださいますし、できれば鋼鐵塚さんに打ってもらいたいと思っています」
鉄珍「そうかそうか。そう言ってくれるんは嬉しいな。折れるような鈍を作るあの子が悪いんやけどな。蛍今行方不明でな、探してるんやけども」
貴「え、行方不明!?」
そんな深刻なことになってるのか。
もしかして私のせいなんじゃ・・・
サーッ、と顔が青ざめる。
鉄珍「大丈夫や、仕事を投げ出すほど蛍も適当やない。すぐ癇癪起こすけど。蛍も嬉しい思うわ、ずっと君が担当させてくれるから」
貴「そう・・・なんですかね」
鉄珍「うん。蛍あんな奴やから、すぐ担当外されるんや。でも君はずっと蛍と向き合ってくれてる。ありがとな」
貴「い、いえ!そんなお礼言われるほどでは・・・」
鉄珍「いい子や。かりんとうあげる」
か、かりんとう・・・??
そう思うもありがたく受け取り、ボリボリと頬ばる。
鉄珍「最近、癸の鬼殺隊士も担当することになったみたいやけど・・・」
そっか、私以外の人も担当することになったんだ。
仲良くできるといいけど・・・なんて考える。
・・・うん、難しそう。
鉄珍「今はゆっくり休んどき。大怪我もしとるから。お風呂入ったらご飯用意しとくで」
貴「じゃあお言葉に甘えて・・・」
そう言って、温泉のあるほうへと向かって行った。
鉄珍「よかったな蛍、お前の刀を打つ実力を見てくれる人がおって」
鉄珍は、Aの背中を見てそう呟いた。
大正コソコソ噂話
Aが、鋼鐵塚の刀を初めて折ってしまったのは庚の時。恐怖の手紙が来たときは終わったと思いました。
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にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時