続＝ LOVE！【TH】 (ページ6)

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ｲ「A？ちょっと落ち着こう？」
「いや！落ち着けないです！あぁ…本当になんでよ！」

遂に来たお式の当日な！の！に！！
私は今、非常に切羽詰まっている

ｲ「A！状況整理！」

イ先輩の一喝にハッと我に帰ると一息ついて質問に答える

「…会場の装花をセッティングする業者さんが来てません…」
ｲ「入り時間からどれくらい遅れてる？伝え間違いしてないか？連絡は？」
「30分遅れてます。伝え間違いはないです！昨日確認しているので。連絡もさっきから電話してるけど出なくって…あぁもう！あと少しで新郎新婦様来ちゃうのに！」
ｲ「とりあえず…ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…ちょっと待って。はい、チョン様、如何なさいましたか？…えぇ、えぇ。かしこまりました。すぐに伺います。…悪い、チョン様の部屋に伺わないと…ひとりで対応できるか？」

39階フロアの全てのお客様の対応をしているイ先輩は自分の仕事だけでも大変なのに心配そうに私を見る

「(ここで頑張らなきゃ、一人前になんてなれない)…はい、すみません、取り乱して。大丈夫です、対応できます！」
ｲ「…じゃあ任せたぞ。でも、限界になる前に言うこと、いいな？」
「はい！」

先輩におじぎをすると足早にラウンジを出る

「えぇっと…業者さんにもう一回電話して…もしかしたら下に来てるかもしれないから一回降りよう」

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同僚A〈Aさん！お花届きました〉
〈あ、はい！すぐにセッティングできるように40階に運んでもらってください〉
同僚B〈Aさん！新郎新婦さん到着されました！〉
〈わかりました！私がご案内します。ここを任せてもいいですか？業者の方が来られたらすぐに作業に入ってもらってください！〉

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正面玄関にはタクシーからにこやかに降りてくる新郎新婦

「(落ち着け、落ち着くのよ。とにかく控え室にご案内してから状況を説明しないと)」

自分に言い聞かせるように頭の中で何度も唱えると何事もないように新郎新婦に声を掛け控え室にご案内する。

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〈…あの…田中様、伊藤様…ご報告しなければならないことがございます〉
新婦〈…？はい、なんですか？〉

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

〈少しお待ちいただけますか？…はい、Aです。はい、はい、えぇ。…えっ？！…それで代わりの方は…い、1時間ですか？…わかりました。とにかく急いで手配をお願いします〉
新郎〈…あの…なにかトラブルですか？〉
〈…はい、実は……〉

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