続＝ LOVE！【TH】 (ページ22)

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YOU side ページ22

「ｯ…ﾌｩ…」

テヒョンが伝えてくれた想いにどうやったら答えられるんだろう
ちゃんと私の想いを伝えたいのにテヒョンみたいに上手な言葉が見つからなくて涙ばっかりが溢れてくる

TH「…あのさ、さっきステージで話してたこと、本当はずっとお前に伝えたかったんだ…。練習生になって…上手くいかないことも多くって…辛かった時もあったけど…いつもAがくれて言葉が力になってた。あと、このピアスも…いつも、大事な日に付けてる。」

テヒョンは少し俯いて、恥ずかしそうにピアスを触るとまた真っ直ぐに向いて私を見つめる

「…うん、ありがとう、大事にしてくれて…」

TH「…あと…ごめん…。最後に会った日、やりたいこと見つけたから日本に行くって聞いてさ、素直に応援してやれなかった…。お前は自分のことみたいに喜んでくれたのに…ずっと…後悔してた…あの日のこと全部」

本当は私だって素直に応援できなかった
遠くに行くって聞いて、応援する気持ちよりも寂しい気持ちの方が大きかった。

それに、最後に逃げるみたいに終わらせたのは私なのに…

「そんな！わ、たしの方が…ごめ、ん…」

やっと落ち着いた涙がまた溢れ出して
テヒョンから見えないように俯いてパーカーの裾をきつく握る

TH「……わかってるから、Aの気持ち…ごめん、いつも俺の気持ちばっかり押し付けて…最後のわがままも聞いてくれて嬉しかった…。どうしても知って欲しかったんだ、今の俺があるのはAのおかげだってこと…。」
「…ｯ…う、ん。応援してる…」
TH「へへ、ありがと！…じゃあな」

テヒョンは私の頭に手を置くとポンポンと優しく撫でて通り過ぎていく

いいの？また自分の気持ち隠して
テヒョンはあんなに素直に自分の気持ちを話してくれてのに

"誰かの幸せを手伝うなら、まず自分が幸せじゃなきゃだめよ"

"切っても切れない人、何度離れてもまた再会する人を日本語で縁がある人と言うんです。もし、その人がAさんにとって縁がある人なら、きっとその人はAさんを幸せにしてくれる人です"

私に縁がある人がいるなら、それはテヒョンがいい

「…ｯ…って………待って！！」

言葉よりも早く私の体が、腕がテヒョンの背中を捉えて抱き締める

TH「…ｯ…A…？」

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