エース・トラッポラ ページ4
「はい、ということでー、今回寝起きドッキリを仕掛けられちゃうのは、1年生のエース・トラッポラ君です〜。ぱちぱちー」
いや、後輩にまでやらせるとか鬼畜か??
でもやらなければいけないのだ…!!
「(エースごめん)」
扉を開けると、布団を見事に蹴っ飛ばして寝ているエースがいた。
「(まぁ…予想通りっちゃあ予想通りだな…)」
じゃあ起こしますか…
「エース!!おっはよー!!」
・・・・
・・・起きない?!!
ま、まじか…エース…まじか
エースは少し体を捩っただけで全然起きる気配がなかった。
もう1回耳元の近くとかでやってみようか…
そう思ってベットに近づく。
耳元に口を近づけて、さぁ、起こそう。と意気込んだ
瞬間、腕をグイッと引っ張られてエースに横向きで抱きしめられるような形になっていた。
「え?」
「あーもうだめっ」
事態を飲み込めないでいると、寝ていたはずのエースの笑い声が聞こえた
「もしかして……エース起きてた?」
「せーかい」
ニヤッと、意地悪そうな顔でエースが笑う。
その顔を見て、最初から起きていたことを悟ったら、急に恥ずかしさが込み上げてきて、一刻も早くこの部屋から逃げ出したくなった。
この部屋から逃げ出すためにはエースからの拘束を解かなければいけない。
「エース、とりあえず抱きしめるのやめない?」
そうエースに問いかけてもエースはずっと無言だ。
……怒らせてしまったのかもしれない
「エースごめんって!ほんとにっ、離して?」
そう言うとエースは向きを変えて、掴んでいる腕を私の頭の上で固定し、馬乗りになるような形になった。
いわゆる"床ドン"と言うやつだ。
エースはその体制のまま顔を耳元に近づけてきた。
「こーゆー事されちゃうって期待してきたんでしょ?」
フッ、と息を吹きかけながら言うもんだから体がゾクゾクした。
頭の中でエースが言ったことがぐるぐる回る。
「顔真っ赤」
かーわいー、なんて言いながら顔を近づけてくるものだから、さらに頭がパニックになって……
「あ…う…
……うわぁぁぁぁああああああ!!!」
………気づいたら、エースを蹴りあげて部屋の外に飛び出していた。。。
「(あれは夢あれは夢あれは夢)」
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「ぶちょぉおお!えーすが、えーすが」
「ほら、次いけー」
「あんた、鬼?!!!」
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顕嵐 - ル・・・ルーク先輩がぁぁぁぁぁあ (2022年7月17日 14時) (レス) @page17 id: 3e643ff521 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの子(プロフ) - ピノさん» コメントありがとうございます。現在いくつかリクエストを頂いており、作者のリアルの事情も相まって、これ以上書ききれそうにないので、リクエスト受け付けておりません。大変申し訳ございません。 (2022年7月7日 14時) (レス) id: f43841f304 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの子(プロフ) - オンブルさん» 返信が遅くなってしまい大変申し訳ございません。現在いくつかリクエストを頂いており、作者のリアルの事情も相まって、これ以上書ききれそうにないので、リクエスト受け付けておりません。大変申し訳ございません。 (2022年7月7日 14時) (レス) @page34 id: f43841f304 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの子(プロフ) - オンブルさん» 誤字報告ありがとうございます。誤字失礼致しました。 (2022年7月7日 13時) (レス) id: f43841f304 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ - リドルくんのプラ甘ルートを書いて欲しいです! (2022年6月29日 21時) (レス) @page34 id: cbddf509f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴの | 作成日時:2020年7月24日 14時