運命の恋、拾われました.13

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「むーかーつーくー」


＿＿＿＿＿だいたい、『羽伸ばす』ってどういう意味なのよ....




剛典の事は信じてるし、彼自身がそんなにおバカだとは到底思えない(これが仮に登坂さんだったら話は別だろうけど)


っていうかそもそも、あんなに人気のある人のくせに、私ってばあんまりソウイウ心配をした事がない気がする....




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そっか＿＿＿＿＿＿心配しないように、してくれてるんだ.....





今までお付き合いしてきた元彼たちとは、はっきり言って私が疑ったり、心配し過ぎて重かったり、というのが原因で別れてきた
そんな私が剛典と付き合っているのにソウイウ心配をしないで付き合えているなんて、逆に奇跡だ


でもそれはきっと、いや絶対。剛典のおかげ

あと、ほんの少し自分が大人になったからだろう



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彼は私を操縦するプロだと思う



職業欄に書いてもいいレベルだ




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「＿＿＿＿＿あーーーー！もうっ！！」



操られてる、って分かってるのに私は彼の思うようにやっぱり動いてしまう。いいんだ、それで。その方がきっとうまくいくんだから




＿＿＿＿＿＿＿prrrrr




岩「＿＿＿＿＿ちょっと言い過ぎた。ごめん」


私から電話がかかってくる事が分かってたみたいにすぐに出た剛典。私が掛けた方なのに、彼が先に話し始める。

＿＿＿＿＿＿ほら、そうやって。また私を上手く操作する




「＿＿＿＿わたしも。嫌な言い方しちゃってごめん」


「だから＿＿＿＿＿＿、浮ついた気持ちの羽の伸ばしかたは、しないで....？」



岩「うん。それだけは約束出来るよ」


きっと電話の向こうで笑っているんだろう。いつもの満足そうな、澄ました顔して。




岩「俺、来週タカに会ってくるから」

「え？」

岩「ワンオク今、アメリカでツアーやってるらしくて。俺らも来週はアメリカ行くからさ。ライブ見つつ、会ってくる」

「＿＿＿＿＿いつかワンオクのワールドツアー、剛典と一緒に行きたいなぁ」




岩「＿＿＿＿それ、反則。嫌だけど、いいよ、って言っちゃう。笑」



岩「いいね。いつかヨーロッパあたりのライブに二人で行こう」



『行きたいね』じゃなくって『行こう』って言ってくれるところが好き

これだから操作されるのも悪くないな、って思っちゃう




「じゃあ、タカにヨーロッパツアーも打診しておいて。笑」

岩「こういう時だけAの名前ダシに使うわ！笑」




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