↓. ページ4
.
「やだ。絶対反対!」
岩「は?何で?」
「そんな人たちの中で私が花嫁の格好でいたら、なんのドッキリかと思うじゃん!
だいたい、結婚式はしちゃいけないんでしょう?」
岩「____あー、そっか」
おい岩田。それはどっちの件に関しての肯定なんだい?!
ドッキリの件に関してならば、今すぐ応戦しますけど!?!?
岩「じゃあ海外のどこかこじんまりした会場にその人達だけ呼ぼう。うん、絶対そうする。俺、今決めたから」
「......ハァ」
そちらの件では無かった事に安堵しつつも、私は深いため息をつくしかなかった。
だってこの人は、必ず有言実行する人
そして自分が決めたことは、余程の事がない限り曲げたりはしない
そしてそれを叶えるだけの知恵も人脈も地位も....お金もある人だ
岩「____そんな溜息つかないで。Aは俺の奥さんなんだ、ってみんなに思い知ってもらわないとさ。俺、結婚したのに全然安心できない気がするもん」
「なにそれ。笑 私ってばそんなに沢山の人に好意を抱かれてるの?笑」
ほんの冗談のつもりだった
そうやって言えば『お前自惚れてんじゃねーよ!』とか言ってくれると思ってた
.
岩「_____気づいてる人も、何人かいるでしょ?」
まさか、そんな真剣な顔して、そう言われるなんて思っていなかった
岩「タカヒロさんは勿論だけど、タカの気持ちだってコレ聞いて分かったんじゃない?」
「______、そんなの、私に向けてかどうか、なんて分かるわけないじゃん」
そう言うと、私に自分のスマホを見せてきた。誰かとのLINEのトーク画面だった
そこには『シークレットトラック入ってるから、最後まで聞いてもらって。Aちゃんに』っていう文章。
画面上部には『TAKA』。誰から送られてきた文章なのかはこれで明白だ
剛典が『聞いた』と返している
TAKA『あれ、あの日に浮かんできた曲だから。ぜってぇ入れたくて、無理矢理入れてもらった。
シークレットの曲名、本当はあるんだよ。知りたい?』
そこから剛典は返信していなかった
岩「_____もう一回、聞く?」
「____ううん」
私はワンオクが好きだ。タカの唯一無二のあの声が大好きだ。
あのシャウトも、ラブソングの時の切ない声も。あの人の声帯から出される音がたまらなく心地よく聞こえる
______でも本当に、ただ、それだけ
.
539人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みちゅ(プロフ) - りのさん» ありがとうございます!月に一度!!作者より多い(笑)そんなに読み込んでもらえるなんて作り手冥利に尽きます。これからも更新頑張ります! (2018年9月18日 12時) (レス) id: 9bddc918db (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - みーゆーなーさん» お返事遅くなりました!こんな更新の遅いお話にそんな事言ってくださって嬉しい限りです。14章、公開させてもらいましたので是非!! (2018年9月18日 11時) (レス) id: 9bddc918db (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 初めまして!月に一度は1章から読んでます^ ^14章も楽しみにしています♪ (2018年8月31日 17時) (レス) id: 2a50d2a929 (このIDを非表示/違反報告)
みーゆーなー(プロフ) - 初めてコメントします。いつもドキドキしながら読んでます!1日の終わりに読むこの時間が至福の時です♪14章も楽しみにしています! (2018年8月28日 23時) (レス) id: d7a3d0d082 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - みちゅさま コメントありがとうございました。すみませんでした。 (2018年8月10日 12時) (レス) id: 3c3903dd1b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みちゅ | 作成日時:2018年7月13日 10時