2017.03.** ページ25
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一緒に過ごしてきて、もう何度目かの剛典の誕生日
この日はやっぱり何年一緒に居ても特別な日だと思える
きっとこの先何十年も、私がいなくなるまでずっと、特別な日なんだろう
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「特別だからって、その日にお祝いできるわけじゃない」
彩「おっ!名言ですね〜!」
隣から軽快なツッコミをいただけて良かった
「あームカつく」
彩「あら珍しい。久しぶりにブラックAが現れた」
「だってあの人、去年は『彼女との時間、邪魔しちゃ悪いから』とか言ってたくせにさ!
剛典の人気にあやかろうとしてか知らないけど、誕生日会を当日にするとかさっ!!!」
彩「しょうがないじゃん。向こうは社長様、ですもん。
ってゆうかその誕生日会がなくたって他のお誘いがあっただろうし。毎年の事なんでしょ?いいじゃない、毎年必ずココに帰ってくるんだから」
「毎年だからだもん!私、このまま一生彼の誕生日を当日にお祝いできないんだよ....」
彩「.....なに?どうかした?」
『まぁ落ち着いて。ほら、パーッと飲もうよ!』と缶ビールを手渡される
彩「ん?どうかした?」
いつもはグイグイ飲む私が、いつまでもじっと缶を見つめ続けているのに彩子が違和感を抱いたらしい
「____今日は飲むのやめる」
彩「なに?帰ってくるのを起きて待っていたい♡とか?笑」
「うん!そんな感じ〜!笑」
彩「はいはい。笑 だったら私呼ばないでよ。笑」
_____彩子、嘘ついてごめん
相談したくてしょうがないのに、いざ相談しようとすると怖くて出来ない。
私はいつもそう。土壇場で強がってしまう
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彩「じゃあそろそろ帰るわ」
「うん。_____ごめんね?」
彩「なに、も〜!今日のAなんか変だよ〜?
マリッジブルーってやつ〜?笑」
「あはは、そうかも〜!笑」
『いつ帰ってくるか分かんないんだから、家にいないと』っていう彩子に無理矢理付いて行くように駅まで一緒に歩いて、改札で別れる
_____やっぱり、どうしても言えない
強がりなのか、根性なしなのか、見栄っ張りだからなのか、、
自分の弱さを、悩みを。
人に伝えるのって、難しい_____
剛典への気持ちのダムは決壊できても、こっちのはまだまだ無理みたい
でも解決策を自分一人でも導き出せないでいる
そう、ただ時間だけが刻々と過ぎていく_____
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みちゅ(プロフ) - りのさん» ありがとうございます!月に一度!!作者より多い(笑)そんなに読み込んでもらえるなんて作り手冥利に尽きます。これからも更新頑張ります! (2018年9月18日 12時) (レス) id: 9bddc918db (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - みーゆーなーさん» お返事遅くなりました!こんな更新の遅いお話にそんな事言ってくださって嬉しい限りです。14章、公開させてもらいましたので是非!! (2018年9月18日 11時) (レス) id: 9bddc918db (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 初めまして!月に一度は1章から読んでます^ ^14章も楽しみにしています♪ (2018年8月31日 17時) (レス) id: 2a50d2a929 (このIDを非表示/違反報告)
みーゆーなー(プロフ) - 初めてコメントします。いつもドキドキしながら読んでます!1日の終わりに読むこの時間が至福の時です♪14章も楽しみにしています! (2018年8月28日 23時) (レス) id: d7a3d0d082 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - みちゅさま コメントありがとうございました。すみませんでした。 (2018年8月10日 12時) (レス) id: 3c3903dd1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みちゅ | 作成日時:2018年7月13日 10時