2017.02.** ページ16
.
岩父「初めまして。岩田です」
父「初めまして。青山と申します」
獅子威しが鳴る様な庭構えの日本料理店の離れに通された私たち
まさにお見合いや顔合わせをするような、そんな料亭だ。勿論、こんな場所に不慣れな青山家は完全に委縮してしまっている。勿論私もその一人だ。
おばあちゃんに礼儀作法を嫌という程仕込まれていて、本当に良かったと思う。
おばあちゃん、ありがとう。ちゃんと天国で見ていてね
.
岩「本日はお忙しい中、僕の都合に合わせて頂き、感謝しております。
僕もAさんもそんな堅苦しい物にしたくない、と思っておりますので、ご協力のほどよろしくお願いします。笑」
こうして顔合わせの会が始まった
.
.
父「.....あの、よろしいのですか?」
岩「え、っと、、何がでしょうか?」
それなりに会話も弾み出して、結婚式はやらない事やそれに伴って結納などもやらない、という私たちの意向を話し始めた頃だった
父「その.....岩田様のお家柄といいますか....会社の社長様のご子息でございますし、式を挙げないというのは.....」
岩父「いえいえ、うちは大丈夫ですよ。芸能界に行かせた時点でそういう事をコイツに求めるのは諦めていますから。笑
この子が次男で良かったですよ。今はうちの会社を継ぐために長男が頑張っとりますんでその辺の事は気にしんといて下さい。
それより、コイツのせいで娘さんに不憫な思いをさせてしまって....
剛典。青山さんにちゃんとお詫びしたのか?」
岩「おとうさん、おかあさん。僕のせいで正式な式を挙げられなくて、本当に申し訳ありません」
剛典が頭を下げると岩田家の方も同じように頭を下げた
父「いや!うちは本当にっ!もらってもらえるだけで有難いくらいでっ!」
お辞儀のし合い合戦みたいに、両家が皆 頭を下げたり上げたり
岩「___ははっ。おとうさん。もう堅苦しいのやめましょう。笑
多分、うちの家業を知ってみえるからそういう反応なんでしょうけど岩田家の事と、僕とAさんとの結婚は全く関係ないと思ってください。
僕は不出来な息子なので、父の会社に入れてもらえないみたいですから。笑」
剛典がおどけて言うと、岩田家の皆さんから笑いが起こった
こうやって場を和ませられる剛典
だから、人に好かれるんだろうな
.
539人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みちゅ(プロフ) - りのさん» ありがとうございます!月に一度!!作者より多い(笑)そんなに読み込んでもらえるなんて作り手冥利に尽きます。これからも更新頑張ります! (2018年9月18日 12時) (レス) id: 9bddc918db (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - みーゆーなーさん» お返事遅くなりました!こんな更新の遅いお話にそんな事言ってくださって嬉しい限りです。14章、公開させてもらいましたので是非!! (2018年9月18日 11時) (レス) id: 9bddc918db (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 初めまして!月に一度は1章から読んでます^ ^14章も楽しみにしています♪ (2018年8月31日 17時) (レス) id: 2a50d2a929 (このIDを非表示/違反報告)
みーゆーなー(プロフ) - 初めてコメントします。いつもドキドキしながら読んでます!1日の終わりに読むこの時間が至福の時です♪14章も楽しみにしています! (2018年8月28日 23時) (レス) id: d7a3d0d082 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - みちゅさま コメントありがとうございました。すみませんでした。 (2018年8月10日 12時) (レス) id: 3c3903dd1b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みちゅ | 作成日時:2018年7月13日 10時