🍥にいろいろしてみる (ページ9)

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風邪と下心ページ9

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「俺しぬかもAたすけて」
『大丈夫だよ熱もそんな出てないし薬飲んで寝て』

赤い顔をしているなるせに冷えピタを貼り、ベッドのふちに座る。重ねられた手からするっと抜け出すとなるせは騒ぎ出した。

「冷た〜〜！冷えピタよりも冷た〜！絶対この風邪Aからもらったのにひっどー！」
『私は拒否したから！』
「最終的にはノリノリだったじゃん」

そう、最近まで私が風邪をひいていた。つい2日前のことだ。熱でダウンしている私を見てなるせは何故かそういう気になってしまった。普通病人おそうか？？え？私も熱でぼーっとしている中正常な判断ができず全力で拒否することもなくそのまま…というわけだ。しかも何故かなるせはその時やけにキスをたくさんしてきたのだ。そりゃうつるわ。

『でもうつってもいいって言ってたでしょ！』
「それはAの風邪だしAが看病してくれるならいっかなってことよ」
『…』
「なに俺より赤くなってるのかわいいじゃん」
『まあかっこいい彼氏さんだし看病しあげますよ〜〜』
「やったね」

そう言って私はさっき拒否したなるせの手に自分の手を重ねた。首を触るとさっきまで心做しか熱くなっていて少し心配になる。それが顔に出たみたいでなるせは「大丈夫だよ」と言った。

「てか好きな人が弱ってるとクるものない？俺あるんだけど」
『いやないでしょ』
「えーーもしかして男の性(さが)？」

「熱に弱ってるAめちゃくちゃよかったんだけどな」とブツブツ言ってるなるせをスルーする。
しかし私が頭を撫でたりしていると眠くなってきたようで話し方がゆっくりになる。眠いなるせってふわふわしてかわいい。

『そろそろ寝よ？寝たらきっと熱下がってるよ』
「Aも寝よ」
『私夜ご飯作らないと』
「だめ」

そう言ってなるせはベッドの端により少しだけ布団をあげた。私が躊躇していると「寒い」と眉間に皺を寄せてきたので入る。

「あーーーいい夢みれそ」

なるせはそう言って私が抱きしめながら目を閉じた。

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「おはよぉ」
『治った？』
「すげぇ元気、だからAとイチャイチャする、」
『えっちょんぅ、』
　

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