主人公なら (ページ7)

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「あれ？」

駿佑「どうした？」

「数Ⅱの教科書忘れたかも。」

ロッカーを漁るも教科書はなくて。

絶対ロッカーに入れてると思ったのに。

まあ、そりゃそうやわ。

ロッカーの鍵壊されてるもん。

駿佑の彼女になるって時点で嫌がらせを受けることは分かってたよ。

いじめくらい当たり前。

らしくなってきた。

駿佑「じゃあ貸してあげる。
何時間目？」

「えっと、2。」

駿佑「俺1時間目やから、終わったら貸しにくるわ。」

「ありがとう！」

正直、他クラスにも友達はいるから駿佑に貸してもらう必要はない。

でも貸してくれるなら貸してもらおう。

彼氏やもん。

教室では何人からかすごい目で見られたから、笑顔で対応しといた。

ははっ

怯んでるよあいつら。

「っ、ひーちゃん！
おはよう！」

ひ「、おはよ。
どう？道枝くんとは。」

「とくに何もないわ笑
強いて言うなら、おでこにキスされました！」

ピースをして笑ってみせる。

ひ「道枝くんやるね！
いいなー、リア充。」

「リアリアしてますよ笑」

あーあ、駿佑ファンのみんな、顔歪めちゃって。

可愛いお顔が台無し笑

「あ、真梨恵！
おはよ！」

真「おー！
おはよ！」

真梨恵は彼氏持ちで、別に駿佑ファンと仲良いわけじゃないから私の敵じゃない。

真梨恵の彼氏もまあまあモテるから仲間や。

真「道枝と付き合い始めたんやろ？
Aもリア充の仲間入りか笑」

「せやねん。
彼氏がモテる者同士頑張ろ笑」

真「どう？
教科書取られたりしてない？」

ちょっと小声で話し始めた真梨恵。

バッチリ取られた。

「取られたけど駿佑に貸してもらうから大丈夫やで。
え、真梨恵もそんなんあったん？」

真「まあな。
ロッカーの鍵、百均のやしすぐ壊れるやん？
やから普通に壊されて取られてた。」

「いつまでも幼稚なことするなー。」

真「まあまあ笑」