#48 ページ48
大西side
7月が終わり、8月が始まる。
つまりは大ちゃんとみっちーが少しずつ距離を詰め始めて4ヶ月が過ぎたということになる。
忘れもしない、もう少しで4月が終わろうとするあの日。
記憶障害になってから距離が開き始めたみっちーに、大ちゃんが夕方になって突然話しかけた。
『みっちーとこれからたくさん出かけたり、遊んだりすることにした』
大ちゃんの部屋に呼び出され、そう告げられた時、俺は心底驚いた。
みっちーは記憶に障害を抱えている。
2日と続けて記憶を蓄積させることが出来ない。
大ちゃんのことを教えても、翌朝にはその誰かは知らぬ人間に戻ってしまう。
そんな状態にも関わらず、大ちゃんがみっちーと交流を図ろうとすることが信じられなかった。
大西「というか、どうしてまた？」
西畑「…みっちーの事、幸せにしたいから。せやからな、こうしようと思って」
大西「…知っとるよな？記憶のこと」
西畑「知ってる。でも、こんな状態でも何か新しいことをさせてあげられるかもしれへんって考えたら、試したくなって」
翌日のみっちーは、笑顔が増えていた。
そのときから、大ちゃんが変わった。
最初に気付いたのは、大ちゃんとみっちーが公園でサンドイッチを食べている姿を見た時だ。
傍目から見ても分かるくらいに、大ちゃんがみっちーを大切にしようとしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 197人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「なにわ男子」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のーの - コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！続き楽しみにしていてください！ (2022年8月16日 6時) (
レス) id: 605ab9f495 (このIDを非表示/違反報告)
ｓｍ推し - お話を読んで凄く胸が締め付けられました。続き楽しみにしていますので無理なさらずに頑張って下さい(^^♪。 (2022年8月16日 1時) (レス) @page2 id: 944bdeebdc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のーの | 作成日時：2022年8月14日 22時
