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奇病/IF ページ10

突然ルーシャスから電話が掛かってきた。
「会いたい」と。
こちらの研究所に来るから
僕を出迎えてくれるかい?と言う内容だった。
カチッ
約束の時間、
ベルの鳴っていない玄関に向かう。
「やあ」
ドアを開けるとそこにはフードを
深々と被っていたルーシャスが居た。
「…シラーにも見られたく無いか?」
「シラー君見たらオルスティンに
言っちゃうでしょ?」
それを聞き納得する。
一先ず自分の部屋に案内する。
「コート掛けさせてもらうよ。」
そう言ってルーシャスは上着を脱いだ。
「…大分…増えた、な。」
その光景に心が痛む。
上半身だけだった筈の花が
足首からも少し見えていた。
「元気でねぇ。」
やれやれと困った様にルーシャスが笑っていた
「…それで?急にどうした。」
聞くとルーシャスは少し照れていた。
「?」
そしてベッドに座る俺の前に
跪いた。
懐から…小さな箱を取り出して。
「…ジル君…本当は…こんなに焦る
つもりは無かったんだけど…。
君との"ちゃんとした"繋がりが欲しい…。
から…君が嫌じゃなければ…
…僕と結婚してください…。」
いつに無く真剣で、
真っ直ぐな眼差し。
…焦る…と言うことは近いのだろうか…
そのプロポーズに内心喜びつつも
ズキリとココロが傷んだ。
その差し出された箱…指輪に手を添える。
「喜んで」
俺の言葉にルーシャスは
意外だったのかポロポロと
涙を流していた。
「い…良いのかい?」
「…お前がプロポーズしてきたんだろう。
お前が泣いてどうする。」
指で涙を拭ってやるとルーシャスは
幸せそうに微笑んでいた。
…右目からも本来なら涙が…
流れているハズなんだ…
本人は気づいていないのであろう。
右目からは涙は流れていなかった。

全てが急だった。
プロポーズされ、その日のうちに
近々式を挙げたいと言われた。
全てルーシャスが持つから、と。
俺とお前の挙式なのだから
出させろと言うも、頑なに
ルーは首を横に振った。
既に挙式を挙げる場所も、集まる人も
着るタキシードすら決まっていた。
…まぁ流石に俺のは選ばせてくれたが…。

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作者名: | 作成日時:2020年12月2日 19時

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