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奇病/IF ページ4

「うっ…わ…なに、それ…背骨分くらい
あるじゃん…こわ…」
首から血を流し、涙目のルーシャス。
急いでタオルを持ってきて止血をする。
「ジル君ありがとうねぇ。」
震えながらも彼は感謝の言葉を述べた。
「気にするな」
血が止まるまで俺はルーシャスの
側を離れなかった。

あの日から暫く、僕は貧血で動けなかった。
あの花は何だったんだろうと考えていた。
「考えて…た。」
鏡に映るを見つめる。
Yシャツを中途半端に脱ぎ、首の後ろを映した
そこにはペンタスが咲き誇っていた。
前の一輪ではなく、10個程。
「…」
それらにソッと触れると
擽ったい"感覚"があった。
きっと無理に引っ張ればこの間の様に
長い根が出てくるのだろう。
Yシャツを完全に脱ぎ、パーカーを羽織り
フードを深めに被る。
これなら首の後ろが目立たない。
そのまま、人がいない事を確認し
廊下に出る。
「…父さん?」
後ろから声を掛けられる。
「パーカー着てるなんて珍しい。
どこ行くの?」
フードを掴み深く被り直す。
「やぁ、出掛けようかなぁと…」
ニコニコ笑うも息子には疑問がられる。
「どこに?」
「まぁ父さんにも秘密があるんだよ。」
そう言い僕は早足で玄関に向かった。
ー…病院に行こう。
診てもらおう。
そう思い僕は玄関を出て下山した。

病院に行き、診断も貰った。
「…」
僕はまたフードを被り、
ポケットに手を入れた。
手に何か…いや、よく知った物が当たった。
診察で外させられるかと思い想い人の
ジル君とお揃いのブレスレットを
外して入れていた。
それをポケットから取り出し、手に持つ。
「ッ…」
その翠色の宝石に指を滑らせる。
「やだ…なあ…ッ…」
僕は背を丸め、家に向かうリフトに向かった。

家に着き、僕は誰にも会わない様に
すぐさま自分の部屋に向かった。
いつもの部屋ではなく研究で籠る用の部屋に。
そこは風呂も冷蔵庫もベッドも完備していて
当分居ても困らない空間だった。
その部屋に入り、ドアを閉めた。
この部屋は僕以外入ってはいけない。
…許可があるなら別だけど…
ドアノブに「研究中」という
いつもの表札だけ下げる。
パーカーを脱ぎ、グリの深い
Tシャツに着替える。
いつも通りYシャツを着たいが首の後ろに
異様な違和感があり、正直不愉快。
Tシャツといつものコートを羽織り
僕は誰にも会わない様に
部屋に引き篭もった。

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作者名: | 作成日時:2020年12月2日 19時

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