極道の若頭がブラック本丸へ参る

尻拭い ページ2

政府「それは、今の審神者です…」


……あぁ？

その審神者とやらは言わば俺の立場って事だろ？トップの人間だろ？


それはつまりよ…


A『その審神者がクズで好き勝手してると？』


政府「はい……暴力は日常茶飯事で無理な出陣、手入れもせず、……夜伽なども」



ほぉ………？


A『それはまた…俺の大っ嫌いな分類だな…で？何で俺なんだ』

別に俺じゃなくとも代わりはいくらでもいるだろう


すると政府の男は覚悟を決めたように口を開く


政府「……そこの審神者は…本名、鈴村奏多…聞き覚えありませんか？」


A『…………なるほどな』



鈴村……最近までうちにいた組員

薬に手を出した処罰としてここを追放したが

まさかそんなクズだったとはな…


A『それで、俺にその尻拭いをしろってか？』

政府「っ……それが…筋と言うもんでしょう？」

ほほう、なかなか言うじゃねぇか

ただのビビリなヒョロヒョロじゃなかったわけか

ま、それぐらいの覚悟がねぇとここにはこれねぇわな


A『はっは！！お前さんいうじゃねぇか、そうだな……そいつはこっちで処理していいんだよな？』


政府「も、もちろんでございます！！」


よし、行くか

俺は肩に羽織をかけ、腰には短刀を差す



A『おい』

組員「へい」

A『しばらくここを空ける、任せたぞ』

組員「勿論です、ご武運を」


俺の組員は深く俺に対して頭を下げる




政府「あ、ありがとうございます！！それでは案内を」

A『その前に………一つ条件がある』

政府「じょ、条件…？」



政府の男は俺の言葉に顔を青くした


A『なぁーに……悪いようにはしねぇよ』


久しぶり、血が騒ぐな…

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