糸が結びつくその日まで。～spring～ (ページ33)

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ホームルーム＠教室

舘「じゃあ、今日はこれで終わり。

ダンス部は明日から大会だね。頑張ってね。」

美・ラ「「はい！！」」

舘「それとA、このあと

史料室に来てください。」

貴「はい。」

舘「はい、じゃあラウール号令」

ラ「起立、礼。」

「「ありがとうございました。」」

ラ「美優ちゃん、僕日誌出してからいくね！」

貴「あ、ラウールくん私今から先生のとこ行くから

持って行こうか？今日最終リハじゃない？」

ラ「え、いいの？」

貴「うん！練習頑張ってね。」

ラ「まじありがとう。帰ってきたら俺やるから。」

そう言って2人で練習に向かって行った。

気づけば教室には私と岩本先生の2人に。

照「愛崎、ちょっといいか？」

貴「はい。」

照「舘さんとはどういう関係？」

貴「えっ…」

照「付き合ったりしてないだろうな？」

貴「そんなわけないですよ！」

照「でも、想いを寄せてるんじゃない？」

貴「それは…」

照「バレないようにしろよ。

当然だけど、バレた時には2人ともここを

出て行かないといけなくなる。

愛崎、お前無意識かもしれないけど、

ホームルーム中、ずっと目で追ってるぞ。

舘さんのこと。」

貴「えっ！？」

照「いい加減自分の気持ちに正直に

なったほうがいいんじゃない？」

貴「でも、先生は何考えてるかわからないですし…

この気持ちが好きという気持ちなのかもわからないし。」

照「まぁ、時間が解決するさ。

愛崎、お前は今から進路を決める

大事な時期に入る。そこでやらかしたら

今までやってきたこと全部水の泡になる。

慎重にな。」

そう言って出て行った岩本先生。

私、そんなにわかりやすいのかな…」