【HQ!!】ねぇ、先輩。【黒尾鉄郎】-完- (ページ37)

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#37 ページ37

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赤葦にAを起こしに行けって言われてからマネの部屋に来た。

それはいいものの。

この扉を開けたらAが寝てると思うとなんか緊張してしまう。

黒尾「ふぅ～」

なんて深呼吸をして扉を開けた。

黒尾「Aサーン」

布団を抱き締めるような体制で寝てるA。

黒尾「くっそ可愛いな」

そーいや1番働いてたって言ってたな。

コイツ俺らとの自主練終わったあとも結構働いてたんかな。

黒尾「A～朝だぞ～」

肩を揺すりながらAの名前を呼ぶ。

『んーん』

可愛い声というか、ハスキーで絞り出したような声だった。

黒尾「テメェ女だろもっと女らしい声出せよ」

なんて言うけど、

そんなAも可愛い。

薄らと目を開け、俺を捉えるAの瞳。

黒尾「お、起きたか？」

そして何事も無かったかのように目を閉じた。

そーだコイツ朝すげぇ弱いんだった。

黒尾「いや起きたんじゃねーのかよ」

寝ぼけてんのか？

黒尾「Aサーン起きてくださーい」

『や…』

いや今コイツ「嫌」って言ったよな？

黒尾「Aったら先輩がせっかく起こしに来てくれたのに起きないなんて悪い子だなぁ～」

『ん…』

黒尾「あ、谷地ちゃんだ！やっちゃん今日も可愛いなぁ」

イジワルして目を覚まそう作戦。

谷地ちゃんも当然いない。

『嫌で…す』

半分目を開けながらそう言うA。

黒尾「A起きないなら谷地ちゃんのとこ行こうかな～」

『別にいいですよーだ』

会話は出来るものの、目は半分しか開いていない。

『先輩が仁花ちゃんとこ行くなら私も京治んとこ行きまーす』

おっと？

こっちは冗談っつーのにそれは聞き捨てならねぇな？

黒尾「Aチャンそれは聞き捨てならねぇぜ？」

『仁花ちゃんとこ行ってくださいよ行きたいなら』

その目はしっかり開いていた。

黒尾「ジョーダンだよ。お前が起きねぇから。」

『そーですか』

黒尾「なにヤキモチ妬いてんの？」

『別に』

黒尾「赤葦んとこ行くとか言うなよな」

『黒尾先輩が先に言ったんじゃないですか』

黒尾「それはそうだけど」

不貞腐れたような顔をするから、

キスしたくなる。

＊