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＊
侑「Aさん！」
『あ、侑』
侑「あれ北さんはもう帰ったん？」
『帰ったで』
侑「そか」
俺がAさんの教室に行くと、その教室にはもう数人の居残り生徒しかおらへんかった。
『侑が今日遅かったんや』
侑「ちょいと女子に捕まってて…汗」
『ええな、モテる男は』
侑「せやけど好きな人からモテないと意味無いやん」
『なに、好きな人おんの？お返しに協力するで？』
侑「内緒や〜」
『おもんない男やな』
なんて言いながら「はよ座り」と、北さんの机を指さした。
俺は北さんの席に座り、昨日と同じく机の向きを変える。
侑「なんや今日テンション低ない？」
『そか？』
侑「まーた北さんとなんかあったんちゃうか？」
『せやなぁ〜』
侑「勉強はそれ聞いてからや」
『信介、侑の名前よう出すねん。しかもうちが侑のこと好きやろとか言うてきて、な。』
北さんって、
Aさんのこと好きなん？
せやからAさんの前で俺の名前だして、
北さんが俺を恋敵的な存在として意識しとるっちゅうことか？
それしか理由あらへんよな。
せやけど、
それをAさんに言うてもうたら……。
Aさんと北さんが成立してまうやないか。
侑「なんでやろな」
『最近信介のことが分からんのや』
侑「あの人も不思議なとこあるもんなぁ」
なんて、な。
俺はAさんの恋を応援せないかん立場やのに、
恋愛相談役失格やな。
これっぽっちも応援できひん。
北さんのとこにいってまうのが悔しうてしゃあないんや。
『ほな、勉強しよか。』
Aさんがそう言い出したのは沈黙が少し続いたあとやった。
侑「せやな。」
今は、
まだAさんが北さんを想う内は、
恋愛相談役を卒業できひん。
はよ、俺にもAさんを奪う権利が欲しいんや。
＊
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mi…(プロフ) - 湊さん» ご指摘ありがとうございます！！直しておきます！！ (2020年3月31日 17時) (
レス) id: 4065260f63 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - すごい面白かったです！あと、角名君は関西弁じゃなかったかと… (2020年3月31日 16時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi… | 作者ホームページ：I don't have.
作成日時：2020年3月14日 2時
