【黒バス】可愛い後輩が好きな人へ変わる瞬間｡【笠松幸男】-完-

#37 ページ37

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泣きじゃくる俺たち。





そして、





『お疲れ様でした』





包み込むような優しい声と、優しい笑顔。





俺たちは控え室で泣いた。





そして黄瀬が言う。





黄瀬「すんません、俺のせいで…」





少しの沈黙が流れたが、





『涼太のせいじゃないよ、絶対。』





コイツらは、やっぱりただのチームメイトじゃない。





黄瀬「Aっち…」





汗と涙に濡れた黄瀬は、Aの肩に身を委ねた。





黄瀬「うっ…」





Aは、そっと黄瀬の背中に手を回した。





『あんたのせいじゃない、よく頑張ったよ』





本物の信頼を見た気がした。





アイツらの、本物の友情。





『来年は、絶対勝つよ。』



黄瀬「…っス」





涙の中から聞こえた、力強い頷き。





こいつらなら、来年も大丈夫だ。





そう思った。






・





・





・





しばらくして、片付けを終えた奴らは次々と控え室を後にした。






でも俺は、中々諦めがつかなかった。





最後の全国大会、結果はベスト4。





悔しい。





決勝にも行けない。





そんな俺が情けなかった。





みんなが出ていった控え室で、俺は再び涙を流した。





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