【黒バス】可愛い後輩が好きな人へ変わる瞬間｡【笠松幸男】-完-

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『笠松先輩お待たせしました！』





しっかり髪を巻いて、



メイクもして、



可愛いくせにちょっと辛口なファッション。





いつもとは違うAに、少し戸惑う。





『先輩？』



笠松「お、おう行くか」



『はい！』





いつもみたいに俺の隣にちゃんとついて。





『あ、入る前に被るやつ買いましょ！』



笠松「お、俺も被んのか？」



『当たり前じゃないですか！』



笠松「まじかよ笑」





無邪気に俺の手を引いて店に入る。





『先輩これ似合いそうですよ』





そう言って見せてきたのはモフモフした被り物。





『それで私はこれを被れば、ペアです！』





なんて楽しそうに。





笠松「じゃ、じゃあこれにするか」





会計を済まし、被ってみる。





『え！やだ先輩可愛いです！』



笠松「う、うるせぇ」



『照れないでくださいよぉもぉ〜』





周りには手を繋いでるカップルが多くて。





俺らもカップルに見えてんのか、なんて。





いつもよりはしゃいでるAが可愛くて仕方なかった。





『先輩お疲れですか？』



笠松「い、いや。Aいつもと違ぇなぁって。」



『え？そうですかね？』



笠松「なんか可愛い」



『っ！///』





顔を真っ赤にして俺の方を見る。





『……期待、するじゃないですか』





その発言に期待する俺はどうしたらいい？





笠松「ほ、ほら行くぞ」





掛ける言葉が見つからなくて、俺は咄嗟にそう言った。





こういうときにカッコイイ言葉を言えない。





でも、俺の後を追いかけてくるAは世界一可愛い。





『笠松先輩もいつもと違くてカッコイイです！あ、いつもカッコイイですけどね！』





少し赤い顔で、満面の笑みでそう言った。





そんなん、そっちの方が反則だろ…。





笠松「あ、ありがと」





ダメだ、Aといると調子狂う。





『照れてます？笑』



笠松「黙れ」





そう言って軽くデコピンをお見舞する。





『いだっ！』





痛くないくせに、ちょっとオーバーリアクションしやがって。





笠松「次、何乗る？」



『スプラッシュ行きましょ！！』



笠松「おう、行くぞ」





こんなに楽しいもんなんだな、女子と遊ぶのは。





いや、Aだから、か？





なんてな。





いつまで、俺はお前を好きでいていい？





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