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2泊3日は思っていたよりあっという間に過ぎた。
最後の練習試合を終え、
俺たちはバスに乗り込んだ。
俺が先に入って座ろうとしていると、
『あ!笠松先輩隣空けといて下さいね!!』
後ろから叫ぶA。
笠松「うるせぇ叫ぶな」
『はーい!』
って言いながらも叫ぶ。
でも、あんなAもすげぇ可愛い。
森山「満更でもない顔してんじゃねぇ」
笠松「うるせぇ」
そしてAがオレの隣に勢い良く座った。
『はぁ〜つかれたっ』
騒がしい奴。
笠松「もう少し静かに座れねぇのかお前は」
『あだっ!』
軽くデコピンをした。
笠松「ったく、どこにいても騒がしい奴だな」
『それ悪口ですかっ!?』
笠松「さぁどうだろうな」
『森山センパーイ!笠松先輩が悪口言ってくるんですけど!』
笠松「はぁ、騒がしいなほんと」
森山「何だと!我らのプリンセスに何を!!」
笠松「お前も黙れ森山」
元気だな全く。
そんなこんなで出発してから30分。
高速道路に乗った。
森山がマイクを持って言った。
森山「おめぇら。この合宿これで終わりだと思ってねぇだろうな!」
笠松「終わりだよ」
『ツッコミ好きです笑』
森山「好きな人を1人ずつ言ってもらう!」
笠松「はっ!?」
黄瀬「なんスか笠松先輩言えないんスか〜?」
後ろから黄瀬の挑発する声。
笠松「くっそ」
そして1年から順々と言っていくが、
Aはウトウトしていた。
こーゆー話題なら元気に聞いてると思ったんだが。
笠松「んだよA眠いのか?」
『はい、』
笠松「夜遅くまでマネ業頑張ってたもんな。寝ていいぞ」
『いやでも笠松先輩の好きな人聞かないと…』
笠松「今度教えてやる」
『言いましたね?』
笠松「おう」
いつか、な。
そのまま寝てしまった。
まぁこれで一応告白は免れたな。
なんて考えてる内に、
黄瀬がAだと公表する。
森山「A聞いてたかー!?」
笠松「うるせぇ黙れ」
森山「なんだよー寝てんのかよー」
小堀「次、笠松だぞ」
笠松「……」
森山「キャプテンらしく堂々と言おうぜ?」
笠松「…Aだよ」
バスがざわついた。
そしてこの時、俺とA以外、
俺らが両想いだということを再確認していたことは知らない。
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はろ。(プロフ) - めちゃめちゃ最高でした!!!! (2022年12月20日 18時) (レス) @page43 id: a719d361a2 (このIDを非表示/違反報告)
天の川 - 最高っす 笠松パイセンの初々しさが最高 (2020年5月18日 19時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
mi…(プロフ) - まゆさん» 冬休み頑張ります!!コメントありがとです! (2019年12月17日 7時) (レス) id: 4065260f63 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - キャー、笠松さん可愛いです! (2019年12月16日 23時) (レス) id: 69e59c5c29 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみにしています! (2019年11月16日 16時) (レス) id: 69e59c5c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.
作成日時:2019年10月31日 21時