#14 ページ14
*
朝6:00。
『ぁぁねむい…』
大きなあくびをしながらAは隣の席に座っている。
笠松「昨日ちゃんと寝たのか?」
『寝ましたよ笑』
笠松「まぁお前いつも眠そうだもんな笑」
『バカにしてます?笑』
笠松「おう、笑」
『生理現象なんで仕方ないでーす笑』
楽しそうに笑うA。
距離が近い。
髪の匂いや服の匂い、
自然と胸の鼓動が速くなっていた。
『めっちゃ先輩の匂いします』
笠松「そうかよ」
『こんなに近くにいたらそりゃしますよね、笑』
笠松「俺も、Aの匂い…わかる」
『へ?』
笠松「なんだよ」
『いや笠松先輩が自分の匂い分かるなんて思ってなくて、、』
笠松「いやわかるわ、お前俺の近くによくいるじゃねぇか」
『まぁたしかにそうですね!笑』
髪を揺らして笑う度に香るAの髪がとてもいい匂いで。
俺やべぇ奴みたいじゃねぇか。
『笠松先輩』
笠松「ん?」
『好きな人、いるんですか?』
笠松「いやいねぇよ。好きになった人すらいねぇ。」
『そうなんですね良かったです』
笠松「逆に、お前はいんの?」
恋愛なんか興味無かったんじゃねぇのか?俺。
『います、よ。』
チクッと、何かが刺さる音がした。
笠松「そうか。頑張れよ。」
『はは、そうですね!頑張ります笑』
少し悲しげに笑うA。
なんだこれ。
懐いてくれるAがいなくなるのは少し嫌だ。
少し沈黙が続き、
Aは頭をフラフラ揺らしながら眠さを抑えられていないようだった。
そして気づいたらAは眠っていた。
揺れる度に一緒に揺れる頭を、俺は自分の肩に乗せた。
そしてサラサラの髪を撫でてみた。
女ってこんなに綺麗な眠り方をするんだ、って思った。
初めて見るAの寝顔。
気持ちよさそうに眠るAはとても綺麗だった。
って、俺、
肩に頭乗せてなにやってんだ。
いつもと違う自分に戸惑いながら俺も夢の中へ落ちていった。
*
190人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はろ。(プロフ) - めちゃめちゃ最高でした!!!! (2022年12月20日 18時) (レス) @page43 id: a719d361a2 (このIDを非表示/違反報告)
天の川 - 最高っす 笠松パイセンの初々しさが最高 (2020年5月18日 19時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
mi…(プロフ) - まゆさん» 冬休み頑張ります!!コメントありがとです! (2019年12月17日 7時) (レス) id: 4065260f63 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - キャー、笠松さん可愛いです! (2019年12月16日 23時) (レス) id: 69e59c5c29 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみにしています! (2019年11月16日 16時) (レス) id: 69e59c5c29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.
作成日時:2019年10月31日 21時