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なな ページ8

『……ん…』





頬に当たる風が心地いい。






ん?????






私何してたんだっけ、あれ、






『えっちょっと、何』






「お目覚めですか。」






私の目の前には、シルクハットを被り、モノクルを付けたあの男、






そう。






怪盗キッドがいた。






『いや待て待て待て風が心地いいとか言ってる場合じゃないわ。』






なんで風がこんなに当たるんだよ、






普通に考えておかしいだろ、






『なんで私はお前とお空を飛んでるんだい??』






「あの小さな探偵に邪魔されずに話すには空くらいしかないものですから。」






はあ?邪魔されたくない話ってなんだ。






それと気になる事がもう一つ。





こいつは私を抱えて空を飛んでいるわけで。





どうやって抱えるかなんて、選択肢は少ない。





ええ、そうです。





私は今世に言うお姫様抱っこをされているわけです。





『ごめん話の前に距離近くね??』





流石に私だって恥ずかしい。





「そう言われましても他に方法ありませんし…」





困ったような顔をするキッド。





いや違えよ下ろせや。





『……まあいいや、死にたくないし。で、お話って何ですか。』





本題に入らせてもらう。





「予告状は見て頂けましたか?」





『ああ、宝石を盗むってやつでしょ。見たけどそれが?』





確か園子にポアロで見せてもらったやつだ。






「おや、私は宝石だけでなく貴方の心も盗むと書いたはずですが?」





…………はい???





『ちょ、えっどゆこと、』





予告状を必死に思い出す。





……そういえば、ある女性の心を何とかって書いてあったような…?






『ま、待ってよ、あんた真逆ある女性って、』






「ええ、貴方です。」






……まじかよ。





要するにキッドに惚れられたってことか。





…こりゃあの探偵野郎が黙ってねえなあ…。





『言っとくけど。』





「?なんでしょう。」





『そんな簡単に落ちる気ないからね。』





ニヤリと笑ってキッドを見上げる。






「…!!ええ、望むところです。」





キッドもニヤリと笑って私を見る。





ああ。






面倒なことになったなあ。

はち→←ろく



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なっちー(プロフ) - あさん» 頑張って下さい!応援してます! (2020年4月25日 16時) (レス) id: 93f1e472f5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - なっちーさん» ありがとうございます( ; ; )完結まで頑張ります! (2020年4月25日 16時) (レス) id: c8889330e2 (このIDを非表示/違反報告)
なっちー(プロフ) - この話し面白いです!夢主ちゃんとコナンくんの会話が面白くて笑いがw 更新頑張ってください! (2020年4月25日 13時) (レス) id: 93f1e472f5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ケイト・アーレントさん» ようやく出来ましたありがとうございます!! (2020年4月23日 13時) (レス) id: c8889330e2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - シーナさん» 返信遅くなりすみません!!ありがとうございます! (2020年4月23日 13時) (レス) id: c8889330e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:6530 | 作成日時:2019年5月12日 20時

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