じゅうよん ページ15
「こんばんは。」
それからというもの、キッドは毎晩私の元へ現れるようになった。
『…何、今日も来たわけ。』
別に、なんて返事をして傷つけていたら、などと考えていた自分が馬鹿らしい。
『本当に暇なの？』
「真逆。暇なわけないでしょう。」
なら尚更不思議だ。こんな所にいていいはずがない。
『じゃあさっさと帰んなさいよ…。』
「暇じゃない、というのは、Aさんを落とすのに忙しいという意味ですよ。」
……本当にキザなことを言ってくれる。
『あんたそれ誰これ構わず言ってんでしょ。』
そんなこと、と嘆くキッド。
時々キャラが崩れてるのは気付いているのだろうか。
何も私じゃなくてもなあ。
いまだにどうしてこいつに好かれたのか分からない。
「Aさん、私が貴方を好きになった理由、お教えしましょうか。」
『いや気持ち悪、なんでそんなピンポイントで当ててくんの気持ち悪。』
なんだこいつ、私の心が読めるのか。
「いや声に出てましたから…。」
嘘やん……真逆、そんな…。
「貴方もなかなかキャラ崩壊されますよね…」
『はいはいはいもういいから！！私を好きな理由も言わなくていい！！』
ああ、もうこいつと話していると気が狂いそうだ。
なんでこんなにも調子を崩されるのだろうか。
………………。
『あああああああ！！！』
「！？どうしたんですか。」
『なんでもないっての聞くな！！』
…本当にこいつ、消えてくれないかな…。
『ていうかさっさと帰れば。』
「Aさんの手料理を食べるまで帰れません。」
『一生食べさせるつもり無いから諦めな。』
こいつとの会話は埒が明かない。
ならば。
残された道は強行突破のみ。
私はツカツカとキッドの元へ行き、グイグイと押してベランダへ追いやる。
「っえ、は、何ですか、」
『さっさと帰んなさい、また明日来ればいいでしょ。』
ああ、言ってしまった。
「！本当ですか、なら帰ります。」
『はいはい、じゃあね。』
キッドを見ると満面の笑み。
そんなに嬉しいか。
「また来ます、おやすみなさい。」
『おやすみ。』
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なっちー(プロフ) - あさん» 頑張って下さい！応援してます！ (2020年4月25日 16時) (
レス) id: 93f1e472f5 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - なっちーさん» ありがとうございます( ; ; )完結まで頑張ります！ (2020年4月25日 16時) (レス) id: c8889330e2 (このIDを非表示/違反報告)
なっちー(プロフ) - この話し面白いです！夢主ちゃんとコナンくんの会話が面白くて笑いがw 更新頑張ってください！ (2020年4月25日 13時) (レス) id: 93f1e472f5 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - ケイト・アーレントさん» ようやく出来ましたありがとうございます！！ (2020年4月23日 13時) (レス) id: c8889330e2 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - シーナさん» 返信遅くなりすみません！！ありがとうございます！ (2020年4月23日 13時) (レス) id: c8889330e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：6530 | 作成日時：2019年5月12日 20時
