未来

ーー ページ11

ーーツリメsideーー


そらから、エイちゃんの事を知らされたあの日
呆然とするAの手を引きながらエイちゃんの実家に向かった

俺自身も何が起きてるかわからないまま、無意識のうちに走っていたけど、とりあえず繋いだこの手を離してはいけないって事だけは分かっていた


その後は、よく覚えていなくて
訳がわからなくなりながらも、そらから伝えられた一言にただ涙がこぼれた

嗚咽しながら、ふと横を見ると
呆然とした顔を蒼白させながら佇むAがいて、
ああ、こいつだけは俺らが守らないと
なんて、回らない頭の中で唯一考えた事だった


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