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「あいつなら…怪我してても、なんでも
絶対俺らのとこ帰ってくるだろ」
考えて、考えて、考え抜いて
結局答えを出せない俺と
思ったことを口に出して、それが嘘じゃないめめ。
「俺ら、SnowManじゃん。
傷口は見た方が燃えるタイプだし…
平坦な道のりより、山ばっかの方がらしいじゃん」
言葉の力は、大きい。
冷たさこそ残っているものの、震えが止まった。
深呼吸もできる、目線はブレてない。
「そ、そやんな、うん、そや。
もし、もし怪我してたら、またお世話するねん。
いっぱい良いもん食べさせて、寝させて、
俺、一緒に風呂入るわ、髪も乾かしたる」
「ん、いいね。
無茶ばっかするから、見張っとかないと」
「頑張りすぎるから、休みくらいがちょうどいい」
そう、なんだって乗り越えてきた。
ずっとずっと、頑張ってきた。
もう今は、何にだって縋って
歩き続けて、頑張るしかないんだから。
「絶対、生きて帰ろう」
ツアー前みたい。
背中を叩き、拳を軽くぶつけて笑う。
大丈夫、俺らなら出来るぞって。
現実がそう、甘くないことも知っている。
これから訪れる困難も。
ただ、それと向き合うためにも、大事な一時。
何台も救急車や消防車が通り過ぎた。
そして、何人も怪我をしている人を見かけた。
小さな診療所では、看護師や医者、薬剤師等
医療従事者が軽傷者を受け入れる為に外へと出ていた。
コンビニには既に長蛇の列で、
多分もうしばらくしたら棚は空っぽだろう。
立ち止まる訳にはいかなかった。
何があったとしても、歩き続ける以外ない。
帽子もマスクもサングラスもないものの、
声を掛けてくる人はもちろん誰もいない。
俺達も今はアイドルではなく、被災者だった。
『もしもし、深澤です。俺は無事。
先輩の車でそっち方面に送ってくれるらしいから、
夜には家に着くと思う。みんなは？また教えて。
電波が繋がったらメッセージもいれてください。
じゃあまた後で、気を付けて。
絶対、生きて会おうな、約束だから』
電話番号7周目にして、ふっかと繋がった。
メッセージアプリはまだ動かない。
電波がとにかく不安定で、送っては届かずを繰り返す。
でも、災害用伝言板を知っていてよかった。
これで何とか安否が確認できる。
「ふっか、繋がったよ、夜には帰るって」
「よかったぁ…」
あとは、佐久間とラウール。
繋がらないのがもどかしい。
何かあったのかと、不安で堪らない。
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みさ(プロフ) - yuuka9976さん» コメントありがとうございます！泣ける、と思ってのテッシュのご用意とても嬉しいです。まだ表現が上手く出来ずに悩んでいることもあるので、少しでも感情が動いた作品が作れているのであればとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2022年9月28日 13時) (
レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
yuuka9976(プロフ) - 泣ける作品ですね。。ティッシュ用意しなきゃみれなくりそうです。楽しみにしてますね！！ (2022年9月27日 7時) (レス) @page31 id: 14f1286f8c (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ユキトさん» コメントありがとうございます！タオルやティッシュのご用意とっても嬉しいです！笑 誰かの心が少しでも動いてくれるような作品をかけて嬉しいです。まだまだ続きますが、ぜひ最後までタオルと共にお付き合いいただけると嬉しいです！よろしくお願いします！ (2022年9月15日 9時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 涙なしには読めないんでタオル用意しました←ティッシュ一箱使い切った人 (2022年9月14日 16時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 一気見しました。凄いラウの弱い部分に共感したと同時にメンバーの言葉に励まされた作品でした。応援してます！ (2022年9月14日 16時) (レス) @page5 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2022年9月14日 1時
