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両耳なんかに付けさせるなんかとんでもないのに、
何を思ったが両耳につけはじめて、
とめると訳も分からないようで静かに泣く。
あの翔太ですらお手上げだと、
仕事先の俺に電話をかけてきて、
その上、車で現場に連れてきたこともある。
幸いなことにラウを良く可愛がってくれてる
芸人さんで、にこやかに迎え入れてくれたものの...
どうしたものかと、手を焼いていた。
甘えないのだ、とにかく。
泣く時は静かに泣くし、
苦しむ時も静かに苦しむものだから、
いっそのこと喚き散らしてくれよとまで思う。
「こーじくん、」
「ら、らうるっ、なにしてん、っ！？」
「ごめん、泣かせちゃったかと、思って」
大きめのバスタオルを肩からかけ、
真っ青な顔をしたラウが康二を抱き込んだ。
慌てて抱きとめる康二は、いつの間にか身長が
190になったラウの腕の中にすっぽり。
「ラウ、吐き気は？」
「え、なんて？」
「吐き気、気分悪くないの？」
「ん、あ、うん、大丈夫、マシになった」
嘘つけ、まででかかった。
そんな真っ白な顔で言えることかと。
補聴器を付けていないと、
こんな風に何度も聞き返すことが多くなった。
特に具合が悪いと、音がぼやける上に
脳内処理が追いつかないのか、会話が成り立たない。
ごめんね、と悲しそうに謝られると
それも胸が痛む要因の1つになった。
謝る必要ないと、何度も言っているのに。
「康二くん、ごめんね、ちょっと元気になったよ
作ってくれたおかゆ、吐いちゃって、ごめんね」
「そんなん、ええねん。
らうる、無理、したあかんよ、ほんまに、な？」
「ん、ありがと、ごめんね」
息するように出てくるごめんね。
なんで謝ると泣いた康二を、
風呂上がりの照に回収してもらい
甘えることを忘れた子どもは俺が回収する。
どうせ明日の撮影は行くって聞かないんだから、
ちょっとでも調子を良くしておかないと。
「はぁい、ごろんしてくださぁい」
「ふふ、お丸さんだぁ」
「あらっ、もうっ、子どもは早く寝なさぁい！？」
「はぁいっ、でも眠くないんだよ」
「目つむって横になってたら、寝れるわよ。
ほら、トントンしといてあげるから！」
「ひひ、なんか、はじめの頃みたい」
あの時は、シングルベッドに男2人だった。
寝返りどころか、体勢を帰ることも出来ず、
俺は明け方まで微動だにしないことを決意して、
手はずっとラウのお腹をトントンし続けた記憶がある。
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みさ(プロフ) - yuuka9976さん» コメントありがとうございます！泣ける、と思ってのテッシュのご用意とても嬉しいです。まだ表現が上手く出来ずに悩んでいることもあるので、少しでも感情が動いた作品が作れているのであればとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2022年9月28日 13時) (
レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
yuuka9976(プロフ) - 泣ける作品ですね。。ティッシュ用意しなきゃみれなくりそうです。楽しみにしてますね！！ (2022年9月27日 7時) (レス) @page31 id: 14f1286f8c (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ユキトさん» コメントありがとうございます！タオルやティッシュのご用意とっても嬉しいです！笑 誰かの心が少しでも動いてくれるような作品をかけて嬉しいです。まだまだ続きますが、ぜひ最後までタオルと共にお付き合いいただけると嬉しいです！よろしくお願いします！ (2022年9月15日 9時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 涙なしには読めないんでタオル用意しました←ティッシュ一箱使い切った人 (2022年9月14日 16時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 一気見しました。凄いラウの弱い部分に共感したと同時にメンバーの言葉に励まされた作品でした。応援してます！ (2022年9月14日 16時) (レス) @page5 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2022年9月14日 1時
