１７人目【１】

短髪 ページ42

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慎side





『 まこちゃーんコンビニ行こー 』


「 なんでやだ 」


『 いいじゃん行こ！』





最近、猛暑日が続いている日本


わざわざ暑い外に行く意味が分かんない


とか思ってたけど





『 ねーえ、お願い 』





そう言いながら抱きついてくるA


暑いから離れて、なんて言うけどほんとは可愛くて仕方がない





「 はあ、しょうがないな、絶対寄り道しない約束ね 」


『 わーい！』





早く行こ！、と僕の腕を組んでコンビニに向かう


すると後ろから





？「 A！まこっちゃん！」





という声が聞こえてきた





『 ん？その声は！…え？』


「 は、」





きっとあの人だとおもって2人で振り返った先には


サングラスをして半袖短パンといういかにも夏男って格好をした…陸さん


のはずなんだけど





『 え？陸さん、？』


陸 「 そうだよ陸さん！」


「 髪、どうしたんすかっ 」


陸 「 夏だし久しぶりに短髪にしてみた！どう？かっこいい？！」





キラキラした瞳で僕らに見せつける陸さん





「 サッパリしましたね〜、そっちのが好きです 」


陸 「 まこっちゃんが言うなら間違いないな！」





陸さんと盛り上がってるのにさっきから1人、静かなA


僕のTシャツの袖を掴みながらずっと下を向いてて陸さんを見ようとしない





「 A？」


陸 「 え！変だった？！待ってどうしよう！取り敢えず髪伸ばそうワカメ食べよう、」


『 …ます 』


陸.慎 「 ん？」


『 違います、変な訳じゃなくてっ、』





顔を真っ赤にして袖を掴んでいた力をギュッと強める


…ああー、そういう事か





「 じゃあ何？」


『 えっと、…言わなきゃだめ？』


「 言わないと陸さんに伝わらないよ 」


陸 「 え、何、怖い 」


『 その、〜っ、短髪、かっこよすぎです… 』


陸 「 …へ？！」


『 短髪陸さんなんてっ、ずるいです… 』





目の前で僕じゃない人にこんな事言ってるの見るなんて


普段だったら絶対言わせないけど、今日は僕の袖、握ってるの可愛いからしょうがない





陸 「 まこっちゃん、俺溶けそう… 」


「 僕の前でイチャイチャしないでください 」


陸 「 ねえ抱きついていい？」


『 む、む、むりですっ！』


陸 「 なんで？！」


『 だ、だって、かっこよす…』


「 はーい、コンビニ行くよー 」


陸 「 ちょ！まこっちゃん！」





短髪陸さんに慣れるまで時間がかかったのは言うまでもない

◎仲良し→←▽

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