１７人目【２】 (ページ4)

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樹 side

『みんなーーーーー』

浮き輪を付けてまこっちゃんと手を繋いで浜辺から海に向かってきたA

でかい声で海にいるメンバーを呼ぶ

健「 A！深いとこ行こ！」

『じゃあ健太さん引っ張って～』

と、2人で深いとこに行こうとするから

心配で他のメンバーもついて行く

『昂秀は泳げないの？』

昂「泳げるわ(笑)」

『まこちゃんは泳げなそうだよね』

翔「逆に泳げるの？！」

慎「翔平さんうるさい」

『いっちゃーん』

健太さんに浮き輪を引っ張られながら

俺に腕を伸ばすA

なに、と返事をしてその小さな手を掴む

「爪、可愛い」

『ふふ(笑) でしょ？夏っぽく青と白にしたんだ～』

握る力を強めれば

Aも強く握り返してくる

『お腹すいたーー』

龍「そろそろお昼だー」

瑠「なんか買いに行く？」

彰「海の家みたいなのなかったっけ？」

『え！海の家行きたい！』

壱「こんな大人数むりやろ(笑)」

拓「ちょっとそれは厳しいっすね(笑)」

『えーーリーダーー』

力「さすがに17人はむりかな～」

陣「バレるやろ！」

『 …健太さん』

健「 …そんな目で健太のこと見ないで可哀想」

北「健太さん騙されてますよ」

『 …北人くん嫌いだよ』

岩「分かったからお昼どうするん(笑)」

『うーみーのーいーえー』

海「むりだって！(笑)」

「屋台ありますよ」

陣「じゃあ各自、屋台で買ってシートのとこで食べるでええか」

『いっちゃんいこーー』

「はいはい」

Aの手を引いて海から上がり、一緒に屋台に向かう

『何買おーー』

「俺、焼きそば」

『あ！私も食べたい！』

それから焼きそばを2つ買って俺の前を歩くA

サングラスをしていてもやっぱり目立つほどの可愛さで

そこら辺の男がほっとくわけもなくて

男1 「おねーさん1人？」

男2 「俺らと一緒に海はいろーよ」

『男16人いるよ？』

男3 「は？」

『だから、男16人と来てんの、それでもいいならいいけど？』

男1 「 …行こーぜ」

男16人、という圧に負けたのか

男達は去っていった

うちの紅一点はナンパも自分で振り払っちゃうくらい

ちゃんとしているんです