第542話 繭の時間 ページ3
磯貝side
触手の光が閃光と化した直後、それは忽然と姿を現した。
岡島「…おい。なんだよ、あれ…」
速水「光る…繭？」
真っ白な絹糸のようなものに周囲を覆われた、大きな卵型の球体。
殺「これは…！」
謎の球体を覆う糸は1本1本が淡く優しい光を帯びていて、不思議な事に俺の目にはその光がどこか儚く、そして切なく映って見えた。
渚「殺せんせー、あの繭ってまさか…」
殺「…ええ。Aさんの触手で間違いありません」
前原「…マジかよ」
千葉「あれが…触手？」
触手の暴走、あるいは殺せんせーでいうところの完全防御形態への移行。
何故Aの触手が突然あんな姿になったのか、それは俺等にはわからない。
…けど、これだけはわかる。
どちらにせよ、Aは今あの中にいる…！
磯貝「…先生、Aは…」
外側からでは繭の中がどうなっていて、Aが今どんな状態なのか…
殺「大丈夫ですよ、磯貝くん」
募りに募った不安に全ての思考が支配されかけていた俺は、先生のその一言によって一瞬にして正気に戻った。
殺「細かい事は先生にもわかりませんが、Aさんが無事だという事は触手を見れば一目瞭然です。ただ…」
先生がそこで言葉を切り、触手の繭をじっと見つめる。
殺「…磯貝くんとカルマくん、それから速水さん。今からAさんの事は君達3人に任せます」
Aside
私は何も知らなかった。
…知ろうともしなかった。
"彼女"の本当の気持ち、内に抱えていた様々な葛藤を。
「死神からおまえを守るには…こうするしか…」
触手を得て初めて知った。
そしてもっと知りたいと思った。
＿＿＿けど、私達には…もう…
私がもっと早く"彼女"と向き合っていれば、こんな事には…
時間ならいくらでもあった。
なのに、私は…
「おまえは何も悪くない。だからそんな風に自分を責めるのはやめろ」
『…うるさい！ こうなったのは全て…』
「私はおまえが…おまえ自身を守るために、おまえによって創り出された不確かな存在」
後悔と罪悪感に苛まれている私の言葉を、"彼女"が自身の言葉で遮る。
「いつ消えてなくなるかもしれない自分自身を守るため。おまえを守ろうと思ったのは…初めはそんな理由からだった」
真っ赤な瞳をもつ"彼女"は今、これまでの狂気に満ちた言動からは想像もできないくらい優しくて…
悲しいくらい、穏やかだった＿＿＿
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みあ(プロフ) - 中二半さん» 何はともあれ、こんな所に来てくれてありがとう！ 今エブリスタでイベント投稿用にオリジナル作品を作っててね、そっちでいっぱいいっぱいだからこっちをお休みさせてもらってて… でも向こうが終わったらまた再開するから、そしたらまた見に来てほしいです！ (2018年10月29日 23時) (
レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - 中二半さん» え！？カルマくん！？えっ、ちょっ…なぜカルマくんがここに！？ あ、えっとですね…Rは18オーバーの姉者がいるので、姉者のiPhoneで見ております。カルマくんの未来がわかるのは…うん、まぁ…そこはあれだね。企業秘密ってやつだね。笑 (2018年10月29日 23時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
中二半 - ヤッホー、みあ、シャロ。朝比奈の彼氏カルマだよ。ゴメンね〜連載短くて。次頑張る。で、俺メインのヤツもっと書いてもらえると嬉しいな〜…Rもなかなかいい感じじゃん、つかなんで俺の未来分かんの？あと3ヶ月で結婚なんだけど。Rんとことかどっから見てたの？ (2018年10月28日 20時) (レス) id: a565ea5cde (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - シャロさん» ただいま〜！ 暗殺教室、もといカルマくんは最高の癒しだよね〜。あの笑顔に何度救われたことか… 今も想像しただけで気持ち悪いくらいニヤけちゃうよ(笑) (2018年7月14日 14時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
シャロ(プロフ) - おかえりなさい！！本当だよね！また、暗殺教室やって欲しい！暗殺教室は僕の癒しだし！！(笑) (2018年7月9日 1時) (レス) id: 1472190f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ
| 作成日時：2017年6月24日 0時
